ご先祖もヤクルトファンも浮かれ出す
「お盆」の席題で人に抜かれた句です。選者は自他ともに認めるヤクルトファンです。団扇は「選者の作かな?」と思いつつ、互選で1票投じました。ファンでない団扇は句意が理解できずに苦し紛れに「お盆とヤクルト」を検索すると、〈お盆休配日のお知らせ〉の記事を発見、「ヤクルトの配達担当の女性はファンの筆頭かな?」なんて疑問は深まる一方です。選者だったら「申し訳ない」と降参して没にしますが、そこが互選の面白いところ、「どうしても句意を伺いたくて選びました」とコメントします。ヤクルトファンでなくても、事情の分かる方には笑止千万でしょうね。実は東京音頭の平成版で〈大江戸東京音頭〉というのがあって、ヤクルトの応援歌なんだそうです。作句者は、その事情を知っていて詠みましたが「特にファンではない」と表明し、選者を落胆させました。ところで、作詞西條八十、作曲中山晋平の元歌は、発売当時には売り上げがはかばかしくなかったのに、前奏に「鹿児島おはら節」を借りたところ爆発的な人気を博したそうです。
さて、ご当地ソングの重要性です。サンフランシシコジャイアンツが来日して、後楽園球場だけでなく各地で親善試合を行ったことがあります。1960年のことだそうです。興味のある方はお調べください。杉浦・稲尾・金田・村山・スタンカなんて名が並びます。その歓迎パーティーでのエピソードです。なんと〈セントルイスブルース〉を演奏してしまいました。これ以上の大失敗はないでしょうね。
3歳から28歳まで川崎で暮らした団扇は、後楽園には足が延ばせずに、川崎球場に出掛けました。帰途のタクシーで「お客さんもGですか?ご当地を応援してくださいよ」と言われました。大洋漁業の魚肉ソーセージや鯨の缶詰が好物で、読売新聞を購読したことがない団扇ファミリーです。〈巨人大鵬卵焼き〉だっただけなのかも知れません。

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