
父親は経師屋でした。畳屋さんなど、職人さんの風貌や気質も記憶にあります。「しょくにんかたぎ」という言葉は耳から聞き覚えていて、どんな漢字を当てるかなど関心がありませんでした。先日TVでアナウンサーかジャーナリストが「しょくにんきしつ」と言うのを聞いて驚きました。この方は「しょくにんかたぎ」を耳で聞いた経験がなく、「職人気質」という漢字を音読したものと思われます。認識の順序が同じならば「きしつ」と表現する人が徐々に増していき、市民権?を獲得すると辞書にも認知されることでしょう。まあ、そこまでは我慢するにしても、「しょくにんかたぎ」が消えることには危機感があります。♪亭主持つなら堅気をおもち/とかくやくざは苦労の種よ/恋も人情も旅の空 昭和10年 旅笠道中の三番の歌詞です。昭和24年生まれの団扇は諳んじています。この堅気(かたぎ)は別の意味で、反対語はやくざということに一応して置きます。堅気は硬派とは意味が違います。硬派ならば反対語は軟派ということになってしまいます。「団扇は古臭いな」で片付けないでくださいね。
ことし5月に亡くなられた俳優さんがTVで「築地塀(ついじべい)」を(つきじべい)と二度も繰り返されました。そんな間違いは誰でもあり得ることで、それを攻撃する気は微塵もありません。ビデオ収録と編集を経た放映であることに危惧があるのです。「しょくにんかたぎ」と同じ運命になるのでしょうか。
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