昔馴染の花見会がある。上野のお山が定番だが、降られたり寒かったりに懲りてから、ここ数年は「莚の宴」と「居酒屋での二次会」と順を入れ替えている。今年は、とうとう「居酒屋」だけで解散となった。居酒屋で団扇の景品付きのクイズが人気で、これまた専ら景品だけが楽しみの御仁が増えて団扇を腐らせている。
居酒屋で温めていざ花莚
今回の景品の一つが「紅玉林檎」であった。信州生まれの団扇には「林檎」には特別の思い入れがある。幼いころの林檎といったら「国光」に「紅玉」と決まっていた。かたい国光は、丸齧り好し素手でパカーンと真二つに割って好し。紅玉はショリショリと優しく擂る下ろし風邪の枕元に好し。特に擂り林檎の酸味は母親のイメージそのものである。根津の自然食品のみを商う店で、懐かしの紅玉に出会って団扇は、仲間に見せびらかす算段で価170円也を買い求めた。
結末その一、「小さい、新鮮でない、香りがない、不味そう、高い、欲しくない」
結末その二、帰宅後にンピューターを開くと、紅玉の購買情報満載。
アナログに抱かれ紅玉萎びて居
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