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幣の拙いブログに日々愛にあふれるコメントを書いて頂いている真島久美子さんがミニ句集を刊行された。「川柳塔」のHPで拝見できるのだが、ここでも紹介したい。とにかく幣には真似の出来ない感性あふれる句が並んでいるのだ!ちなみに彼女は「卑弥呼の里川柳会」という女流の川柳会も立ち上げ活躍中である。

以下、久美子さんのミニ句集をご堪能下さい。

はじめに
私は句集を出版したことがないので、これが処女句集になる。小さい頃から川柳をしている為、句数だけは膨大にあり(良し悪しは別として)どこから手をつけていいのか、お手上げ状態だった。いい機会だと思い昔の句に目を通してみたが、これまた読んでいて恥ずかしいものばかり。よくもまぁ、どの面下げてこんな句を作ったのだと呆れてしまった。小学生の頃の句は、素直で可愛いものが多い。中学生と高校生の頃は、剣道の句ばかりだ。それから片思いの句。そこから先が恥ずかしいのだ。あの頃に戻れるならば「ちょっと久美子さん。こんな句を作りよったら将来大恥かくばい!」と教えてあげたい。

佐賀県では、年に数回「葉隠研究」という本が出版される。これは佐賀の歴史を学ぶのにはもってこいの内容で、県内の本屋さんに置いてある。そこの川柳コーナーを担当させてもらっているのだが、四か月に一度くらいなので、その時に自分の川柳ノートを整理するようにしている。そしてその中から、自分の好きな句を五句選んで掲載している。年間にすれば十五句ほどではあるが、それが一年間のうちで私が最も好きだった自分の句だ。今回のミニ句集は、その中から選ぶことにした。私の独断と偏見で選んだもので申し訳ない気持ちだが、皆さんに読んでいただけるとありがたい。

十指しかなくて心が掴めない
通り雨嘘が滲んだだけのこと
アンテナの形で人を乞うている
核心にせまる醜く溶けながら
生きてゆくつもり鉛筆噛みながら
心臓と書いてハートと読む月夜
鉱山も私もゆっくりと錆びる
泣き虫が全部奪ってゆくのです
地平線父にも父がいたように
シャーベット状の言葉で眠れない
言い訳の一つに雪を抱いている
負け犬になれるアナタはかっこいい
生ぬるい雨生ぬるい胸に降る

予防接種のような恋なら済みました

折り紙の白が迷ってばかりいる
ライオンになろうなろうと痩せてゆく
どれくらい憎いか聞いてくる雨だ
アスファルトなんかに私咲かないわ
取り外し可能と書いてある背中
形あるものが怖くて裏返す
飛び跳ねる劣等感のその上で
私には無い迷路から出る勇気
仲間だと思う裸足でサンダルで
触れた手が心になってゆくのです
酸性になるまで泣いてみるつもり
母さんがくれた100ワットの言葉
線になる点をいくつも持った母
淋しいと書けば重たい紙になる
試着室鏡の奥にある樹海
冷えた指以下同文の中の冬
藁を編む素手も素足も藁にして
黒だけが残る絵の具の中の海
異次元のバスは私を置いて行く
月までの距離で私を光らせる
指差した先に等身大の虹
縮んだらスタンドバイミーを流す
輪の中で吠えたい喉を持て余す
清潔な指で潰しなさい私
スキップをしたらピカソの絵になった
口笛でゆっくり消えてゆく火種
クエスチョンマークの下にある酸素
目の前で散っているのは自尊心
直線が生まれるここじゃない何処か
飯粒が六法全書から零れ
向こう岸ばかりに届く桃である
追伸は人間臭いことを書く
夕陽ってこんなに小さかったかな
軽々と言葉を越えてくる涙
飛べそうな肩甲骨にある記憶

一輪が跳ねて野の花らしくなる 

この素晴らしい句集のブログはしばらくそのままにして、撮影の旅に出かけてきます! 天気が良ければいいのですが...。

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  1. 久美子 on 2017年8月18日 at 10:05 PM :

    ジュンジュンありがとう(*^-^*)感謝

    撮影の旅はどこに行くのかな?

    まさか…九州ならば我が家に寄ってね!

    • 勢藤 潤 on 2017年8月19日 at 6:53 AM :

      あはははは、九州じゃないよ。

      田貫湖でダブルダイヤモンド富士の狙いなんだねど...。

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