歩いても行けるところに図書館があり、時々借りてきて読んでいる。大概は睡眠薬代わりになっているのだが、この前借りた著書にはいたく感動した。松村由利子さんの「科学をうたう(センス・オブ・ワンダーを求めて)春秋社出版である。要するに科学をネタにした短歌集である。科学者がよんだ短歌で内容がとても緻密である。その「はじめ」に、
「詩心とは驚く心である。日常に潜む不思議や瞬間的な美をとらえ、感動する心、それはセンス・オブ・ワンダーと言い換えてもよいかもしれない。私たちの日常はさまざまな科学技術に支えられており、科学の世界では日々新たな事実が発見され、新たな技術が開発されている。だから現代を表現しようとすれば自ずと科学的なテーマが入り込む。短歌も例外ではない。」
300首ほどの短歌が掲載されているが、どれもなるほどと思うものばかりである。また、歌人でもある松村さんの科学的な視点の解説が素晴らしい! 例えば、
宇宙へと科学は住み処さがしおりこの惑星のすえを見透かし 歌川 功
恐竜もどこかで目覚めてゐるならむ地球あまねく暖冬にして 田中穂波
分子ひとつの決意はいつも正しくて金平糖の角がふくらむ やすたけまり
短歌は31文字もあるので言葉を使いやすいが、川柳の17音字で科学を詠むのは難しい気がする。これまで科学を詠んだ川柳に出会ったことはあまりない。川柳で科学を詠むことに挑戦したい気もあるが、元理科系としても無理だろうと思う。ただセンス・オブ・ワンダーの感性だけは持ち続けたいと思う。
センス・オブ・ワンダー我の忘れ物 潤
しばらくはこの本を枕元に置き、理科系の感性が復活するかを楽しみにしたい。
今日(6月13日)は、
【はやぶさの日】 2003年打ち上げられた「はやぶさ」は数々のトラブルを越えてイトカワの表面サンプルを持ち帰るというミッションを果たしました。これもセンス・オブ・ワンダーですね。
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