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☝ 2017年2月1日 初版 新葉館出版

1月28日(土)東葛川柳界の新春句会で頂戴しました。千駄木の駒込学園時代には近場だった柏は、板橋の外れからは遠方になって、本当に偶にしか出席が叶いません。

当日も、文京区のどんぐり保育園の理事会で、出句するや否やの退出でした。着席できると電車は格好の読書室ですね。これから何回かに分けて、団扇的な雑感を書き連ねたいと思います。今日は、その目次とでも思って、グラス傾けながらお付き合いください。

①一見は初心者向けの「肩の凝らない入門書」に見えます。ですから、初心の方はそのようにお読みください。ですが、どうもそれだけではないようです。ベテランの方、指導者、選者の方、一読をお勧めします。

 ②団扇は東葛の理事ですが、ジュニア川柳欄の担当の他は、いまや投句も広告も出さない存在です。ジュニアからシニアに軸の移った団扇を、哲男さんが「貴兄」と煽てて引き留めるので、続けています。会費も年に一度納めています。私は、自分のことを「俺」といったことがありません。だから僕の渾名は長いこと「ボーク」でした。哲男さんは「小生」といいますネ。

③29ページで、「一億の動悸未だに収まらぬ」を褒めて頂いています。収まらぬの連体止めが◎ということです。団扇には「ず」か「ぬ」かの推敲はありませんでした。それでも、自分の言語感覚からして、「ず」は考えられませんでした。99ページには「採血採尿涙は誰も採りに来ぬ」と、「はんぶんとはんぶんひとつにはなれぬ」が紹介され、前者は連体止め(と解釈したい)、後者はどちらとも解釈できると述べておられます。文法的解釈は、作者でなくて読者にあるようです。

④「ず」の「ぬ」の用法または解釈は難問のようです。この度、「文科省が(ぬ)の使用を禁止する通達を出した」というフェイクニュースが流れたほどですから。

⑤哲男さんの著書に誘発されて、実際に使用されている日本語の「文法的解釈」にちらちらと興味が湧きました。以下に列挙してみます。哲男さんに解答を求めているのではありません。自分で時間を割くつもりもありません。

⑥知らぬ同士・生さぬ仲 行かず後家・減らず口 知らぬ存ぜぬ 鼠入らず・猫いらず

 叶わぬ恋 恋が叶わぬ 恋が叶わず きらず(おから) いけず(関西弁)

⓻外来語が表記によって、音数が変わること。川柳家はみんなやっていますね。フィルム・フイルム エレベーター・エレベータ フアン・ファンの使い分け。 意味が変わることもあります。hunting cap  はハンチングであり、hunting game はハンティングなんですね。意味不明の外来語風カタカナ語も氾濫しています。

⑧日本語の発音も面白いですね。体育祭は、「たいくさい」と発音されることが多いですね。小学校の漢字の試験で「石油」に「せきゅう」と仮名を振ってしまった記憶があります。

⑨漢字の音訓も厄介な問題ですが、「凧」「凪」「裃」などの国字にも興味津々です。漢字を使用している他国にも存在するようですね。「倶楽部」のように、漢字の音訓を両方活用した用例もたくさんあります。

⑩ついでにクイズ。次の球技は英語では何のことでしょう。野球・棒球・塁球・庭球・卓球・蹴球・水球・排球・篭球・送球・闘球・羽球・鎧球・・・・・・。

⑪著作も授業も似ていて、読者は本筋以外の部分に印象深い興味を持つものですね。保健の授業が終わったら、女生徒に「きょう先生、うちのかみさんって5回言ったよ」と言われたり、「授業中に身体のあちこち掻くの止めたら」とも言われました。

⑬地の文章での、「カタカナ」が気になります。(笑)は、「ここでクスリと一人笑い」なのか、「ほら、ここで笑ってよ」なのかな。

⑭著書の最大の狙いは、とにかく最後まで読み通して貰うことです。これは、読んで貰える本です。著者と編集者のご苦労に敬意を表します。

⑮あっ、そうそう「拍・モーラ」と「音節・シラブル」については、日本語の文法論だけでは片付きそうもない問題ですね。日本語の範囲内でも、関西では「湯屋」は「ゆうや」で「陽があたる」は「ひいがあたる」ですものね。

久々のブログで長くなりました。サービスのつもりで?色を付けました。

 

 

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