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 現代のお伽噺「三兄弟」

 ある午後の事でした。仲良し三兄弟が街を散歩していると。ある大きな家から、二番目の弟さんと思われる男の愚痴が漏れ聞こえてきました。「ここに住んでいると、兄さんと同じ穴のムジナと思われるから嫌だよ」不思議なことにムジナ呼ばわりされた兄さんの小言が聴こえて来ません。ムジナを自認しているのか、そんな会話が外に漏れて、ムジナ論議が起こることを恐れたのでしょうか。もうひとつ不思議なことは、弟が穴から這い出す気配が全くない事です。どうやら、よほど住み心地がよい穴なのでしょう。末の弟は、家に寄りつかないで、時には兄貴気取りで上の二人を持ち上げたりけなしたりしていますが、中の兄貴の呟きが世間に広がって、いつしか「ムジナ三兄弟」という呼び名がひろく世間に知られることになりました。日頃から三兄弟には批判的な世間の人々が「ムジナ」などという陰口を叩いたわけではありません。いわば、ムジナであることを自白したようなものです。「身から出た錆」の解説にしたいようなお話ですね。そうそう、最初に「ぼやき」を聞いた三兄弟は、世間では評判の仲好しで「団子三兄弟」と呼ばれています。町のリーダーを任すとすれば、断然「ムジナ」よりも「団子」でしょうね。 チャンチャン!

 

 

 

 

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