

東京新聞 筆洗 2016年8月8月4日
映画評「やるぞ!内閣改造」(主演、監督・安倍晋三 二〇一六制作)▶昨日封切りされた同作は「晋ちゃんシリーズ」の第五弾である。支持率五割を超える人気シリーズだが、本作で新たな観客を獲得できるかどうか、残念ながら、はなはだ疑問である▶安倍監督はおそらく森繁久彌主演の「社長シリーズ」などのファンだろう。「晋ちゃんシリーズ」にも、その強い影響が見て取れる。「社長シリーズ」の森繁社長、専務の加藤大介、営業部長の三木のり平の固定メンバーは、「晋ちゃんシリーズ」ではそのまま安倍、麻生太郎、菅義偉らの俳優陣であろう。おなじみの顔ぶれ、さほど変化のない筋立て、長年のファンは確かに安心して見ていられ、一定の動員は見込まれるのだが、新味や意気込みに掛けるのがやや寂しい▶目を引くのは、勇ましい発言で名を売る中堅の実力派女優、稲田朋美の防衛相への起用だ。監督としてはシリーズにサスペンスやホラー風味を加えたかったか。一部の保守ファンは熱狂するかもしれないが、国民全員が安心して楽しめる作品作りを目指す以上、その役への起用は評価が分かれよう。少なくとも中国、韓国などの市場でのヒットは望めまい▶国内の興行収入においても、この夏のヒット作「緑の貴婦人」を上回るのは難しいだろう。採点・・・☆☆★★★(注意深く見守る必要あり)
参議院選挙・都知事選挙、書き出したら際限がないので、筆洗を全文転載しました。選挙公約で「やると言ったことをやろうとしているか」「やらぬと言ったことをやろうとしていないか」見守る人も、監視する人も目が離せない暑い夏です。
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