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長野県駒ケ根から、川崎市の母方の親戚を頼って上京しました。上丸子山王町の地名は山王日枝神社に由来します。叔母の家は大規模な木工所を経営していて、大きな門に「閂」が掛かっていました。その後の「閂」との出会いは本郷の赤門でした。閂の語源は「貫の木」で大きな門構えを貫く長い木です。下沼部に引っ越すまでに間借りした家は「閂」でなく「心張り棒」で済みました。「閂」には入り難く「心張り棒」には入る甲斐のない泥棒です。学生時代にアパート住まいの友人に「戸締りしなくて大丈夫かい」と聞いたら、入られたことはない、出たことはある」と答えました。

白金高輪の津島屋で「閂」を所望すると、「なかなか読めない字です」と店主が誉めてくれました。クイズ番組で「作品に触れたことも、自分で使ったこともない漢字」を読むスグレモノがいます。そういう知識が無意味とはいいませんが、幼い日の体験が元になる知識とはベツモノであると思います。因みに居酒屋のメニューには、時折誤字があっても、日本酒の銘柄に仮名を振ることはありません。「閂」を誉められたおかげで「その右隣の名はなんと読みます」と聞くことができました。WiskyとWiskeyのふたつのスペルがあります。ウイスキーとウヰスキーの違いもあります。これらは「スコッチとバーボンの違い」などというのは実は見当違いでした。ところで、上丸子・中丸子・新丸子は川崎市ですが、下丸子は東京都です。同じく、下沼部は川崎市ですが、上沼部・沼部は東京都です。川崎市と東京都を隔てる多摩川の流れの歴史に関係があります。

ついでに「峠」も「裃」も国字ですが、これらが組み合わせ文字なのに対して、「閂」は象形文字の伝統?に戻った文字で好きです。

 

 

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