「落とし物」という課題が出て、団扇が詠んだ句です。題から色々連想して句を捻るまえに、「落とし物」という日本語の解析?に気が行って、時にはそこから抜け出せない時もしばしばあります。落とし物・置き忘れ・失くしもの・忘れ物、巾着切り・かっぱらい・空き巣・追い剥ぎ・ゆすり・たかり・流失・消失などなど。 豊かな表現が、正確な表現とは限らない場合もある気がします。例に挙げた言葉の前半は、警察では遺失物と表現します。英語ではLost&Foundと書かれています。 おやっ、ポケットに入れた筈の紙入れがない、落としたか?置き忘れたか?盗られたか?持たずに家を出たか? 見当たらくなった原因は主には不明でも、物にははっきり分かっている筈です。物の身になって考え表現するほうが正確な気がします。
〇月〇日、財布を拾いました。落とし主を知るために中身を改めると、かなり高額な札の束です。身元も確認できる書類カードは一切なし、交番に届けた昼食兼のビールを飲みながら、「少し変だな、拾った事実も残らないではないか、交番に居合わせた警官で山分けしたって分からないではないか」交番にとって返して正確な書類を作成しました。①届け出があった場合、主からお礼の連絡がある。そこで初めて礼は要らぬと言えば良い。②主が現れないと、その額を請求しないと、東京都の金庫に入る。ということが分かりました。寄付したい場所ならば他にいくらでもあります。一番の関心事は①落とした主が、無記名の現金など届けられないと諦めるかどうか。②確率は兎も角、善意に期待してくれるかどうか。③その額がに主にとって諦めの付く額かどうか。こんなことも、考えました。時間・場所・財布の形態・札の種類とそれぞれの枚数を公開したらどうなるでしょう。①それは間違いなく私が落とした物だと気づき、喜び勇んで申し出る。金額が戻ったことの嬉しさと、拾った人を疑ってしまったことの反省つきで。②私のものだと偽って名乗り出る不埒物の存在。そんなドラマの数々を公正に客観的に表現できるのは「落とされ物」だけでしょう。さてさて最後に、言語表現に戻ります。遺失物を、Lost&Foundと表現する英語に、少なくともこの場合に限ったにしても団扇は軍配を上げます。日本語の名誉のためにひとこと「失せ物」は素晴らしいですね。失せた原因を特定していません。神隠しも含んでいます。



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