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  ♪兎ゃ怒るし 蟹ゃ恥ょ掻くし

あわて床屋の、この部分が大好きで、子どもの時分から歌っていました。「あのはじょーかきよう」は「なんとまあ恥を掻いたことよ」という意味で、母がよく言っていたからです。多くの歌手が「恥ょ」と白秋に詩のままに歌う中で、由紀さおりさんだけは、「恥を」と歌い替えています。意図があることですから、良しとしましょう。

ところが、もうひとつ大発見をしてしまいました。春も早よから川辺の葦に

♪蟹が店出す床屋でござる の部分です。私はずっとそう思い込んで歌っていました。ところが、実は

♪蟹が店出し床屋でござる だったのです。

「出すと出し」では大変な違いになります。

「出す」だと、「蟹が店出す」が床屋の説明的な修飾になり、「でござる」も詩人からの伝聞になってしまいます。すると、続く歌詞全体が、詩人の「空想的な見立ての伝聞」になります。

ところが、「出し」だと、蟹の動作になり、「でござる」も蟹の発声として聞こえれ来ます。以下、小蟹も兎も他の客も詩人の観察から解放されて、自力で躍動を始めます。

発見のお蔭で、団扇も「恥ょ」掻くことなく歌えるようになりました。

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