
季節には季節の花が咲くのだということを
庭のあるこの家に来てから何度教えてもらうことか
草取りではなく草刈りに合わせて根元まで切られたのに
前以上に美しく楚々と片隅を飾っている
今薔薇がないのは秋に向けてのこちらの都合だとして
今年は紫陽花や百日紅がいつもより寂しかったのは悔やまれる
そこへいくら次の季節を待つためとはいえ
止むことを知らないように続く雨
こんなとき人はどう生きるべきかと大袈裟に問いかけて
占いみたいに天気予報を見て雨雲の動きを確かめる
外を歩くという第一哲学を取り上げられてしまうと
あとは寝る時の所作である読書くらいしか思いつかない
仕方なくのぞいてみるのは世界につながるインターネット
何をどう辿るのか私に照準を合わせて迫ってくるのが怖い
手元にある小説の映画が公開されているという情報
さて読んでから観るか今すぐ行くか長雨にはどちらでもピッタリ

真ん中にポップコーンのあるデート めぐみ
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