悩んでみたい
いつもの時間に起きて、いつものようにキッチンの小さな窓を開けています。もちろんお天気が気になるのですが、大袈裟にいえば「おはよう、私の一日」とこの世界への挨拶のセレモニー。
今日は月曜日。小さくて細長い封筒がすぐに手の届くところで待っています。開けてみようか、いやもう少し後でと何度か繰り返して...【続きを読む】
オイカワ
それは例の国立行の次の日のことです。決して晴れがましいとは言えませんが、明日からは寒波という端境の静かな空なのです。こんな天気がよろしいのだと誘われるままに乗り込んだ助手席で、やはりそうだったかという行き先に今日は自分が主人公ではないと言い聞かせているのでした。
止まった所は川べりの野球場のファ...【続きを読む】
もうひとりのわたし
何処にいるのでしょうか

私をやさしく諭してくれて困った時ほど頼りになる
くじけそうな時には励まし身代わりで何でもこなしてくれる
そんなもうひとりの「わたし」をさがしています
行き詰まったり
選べなかったり
体調不...【続きを読む】
まるで主人公

はやる思いを乗せて心なしかいそいそと
電車は静かな街並をすり抜けていきます

こくりつの、しりつの、こくりつ、とは一体なに?
やっぱり迷子の子猫ちゃんになってしまうのでしょうか

よかった 公園に誰かいます
道を訊ねたらとても親切に教えてくれました
...【続きを読む】