忘年の・・・
自分にしか履けないガラスの靴を
階段の途中に置いてきたわけではないし
高い塔の上で長いこと眠ってもいない
もちろん毒リンゴは食べていない
思い込みのヒロインにはドラマチックな一年とは言えなくても
桃太郎と金太郎は六甲の山に抱かれながらすくすくと育ち
姫さまは新しいお城に移られて日ごと麗しく...【続きを読む】
白い冬
誰かが私にしてくれた約束が
粉雪になって降り積もる
それはありきたりのクリスマスデイではなくて
スノードームの中の特別な一日
知らない教会の屋根も
本当におじいさんのサンタクロースも
ガラスの球体の世界から
私だけを見ている
全ては手の内にあると
錯覚しているらしい私は
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ケイデンス
幾つになっても
新しいことには出会うもので
走り出してみなければ
知らなかったいくつもの言葉
ウインドスプリントにビルドアップ
まだやったことのないインターバルトレーニング
「1㎞何分」で話をするランナーたち
そして「スピード=ストライド×ピッチ」
早く走ろうとしてピッ...【続きを読む】