昼下がりのお誘い
秋はこちらです
いかがなものでしょう
空はともかく行き止まりはイヤです
こんなところをイジワルな風が抜けてきます
おねがい帽子を飛ばさないで先に進めなくなってしまう
見~つけた
クレヨンの絵のようなお花畑
恥ずかしがらないで...【続きを読む】
What is it ?
捜しているものは、どうしても見つからないものなのです。見えるところにあるのならきょろきょろとする必要はなく、こんなに焦がれるような思いもないでしょう。忘れてしまわなければ思い出すことが出来ないのと同じ様に、きっとそれは最初から忘却の彼方に存在するもののよう...【続きを読む】
五七五くらい歩いた家の中
一日中雨の降る日は一日中家の中にいます
もとえさんはいつもの窓辺 前髪がすこし伸びましたね
彼女が見つめているのは新しいコーヒーカップ
新しいものはもう一つあります
ほら きれいでしょ
きれいなものがもう一つ窓の向こうにありました
見上げていたのはこのふたり
古いフルイと古いカメ
私も見...【続きを読む】
くもとくも
蜘蛛はわたくし
一本のたて糸から誰にも邪魔をさせずに
朝露輝く空中御殿を築く事が生のベース
美しいこの躯を嫌うことは罪悪と心得よ
脚を数えて昆虫ではないと分類などして
本質を問わぬことは愚かであり下らぬ事
狩りの姿は美であり孤高そのものである
この場所に現れてこの時間を生きる事で
全...【続きを読む】
ほろ苦
にが~いコーヒーが大人の気分
ブラックにあこがれ続けて
たどりついたところは
一口目の前に香りの誘惑を楽しんだ後
飲み込んで抜けてくる香りは私だけのもの
苦みも酸味も透明感も温度も複雑なグラデーション
苦ければ大人と決めていた私が恥ずかしい
2/3になったらカップの縁から...【続きを読む】