白い魔法の靴が冬に私をお姫さまにする
長い編み上げが好き背丈も少し高くなる
小さいころに教えてもらったスケートは
いつかひとりよがりの得意種目になって
氷の上に立てば私だけワルツが聞こえる
どこのリンクでも主演女優でノミネート
細く白い靴の先にキラリと光るブレード
心の背筋を真っ直ぐに私はゆるり風の精
右へ左へと乗り換える度に生まれ変わり
お姫さまはつかの間の美しきシルエット
たくさんのスケートにまつわる想い出は
大人になるまで止むことはなく幾重にも
やがてお姫さまは王子さまと手をつなぎ
子ども達と過ごす至福の時はエンドレス
冬になってからは春よ来いと言い続けて
忘れた訳でもないのに思い出す暇もなく
お姫さまにはなれないままで過ぎていく
ああ 私を置き去りに冬が行ってしまう
過ぎて過ぐ季節を区切るものとして冬の終わりか春のはじめか 恵
Loading...


















































