次の季節に向けて空気を変えるために
夏の間に北へ吹いた風が戻って来る
しとしととそれを手伝う雨は冷たい
過ぎる程の青が空一面に広がったかと思うと
とても追いつけない速さで茜色が心の中まで染めに来る
月は命の本当の冷たさに少し温い光を差し込む
贈り物が届けられた瞬間には止まってしまった心が
動き出すまでの時間をしばらく楽しんだ後
細かく振動を始める私は
温度計では計れない不思議な熱を帯びてくる
そこにあるものは本一冊ではなくその人そのもの
私に向けられた署名
タイトルだけで握手した感触が蘇り
繰っていくページがまた時を止める
一行ごとに文字は言葉として押し寄せ
物語は映画を見るようにシンクロする
作品群のひとつひとつに共鳴し
今更ながらに高みを仰ぎ見る
この秋がまた私の新たなスタートになる
きっといつまでも背中を追いかけていく
その人は
にんげんのじぶんとかたるひとおもう
のめりこむほどふかくなるくのせかい
みのたけをはるかにこえるくのきょじん
やさしさのきょくげんにありありがとう
しずかさにねつみちておりしんくしゅう
げんとうをこえてめぐってあきをめで
おめでとうございますまずおいわいを
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