切れ味
お裁縫箱の片すみで いつも静かにスタンバイ
ちょっとレトロなこの鳥さんの
何よりの自慢は切れ味です
子どもの名前がついた握り鋏といっしょに
いつでも私のそばにいます
裁ち鋏で紙を切ってはいけません
何度もそう言われた覚えがあります
鋏には決まった相手がいるのかしらと
その度に不思議でした
それだけ...【続きを読む】
雪ちらり
底冷えのするはずですね
平地でも今年初めての雪になりました
無理だとは分かっていても
あの夏の暑さをとっておけたらいいのに
と無力な自分が悲しくなります
水が結晶したという ただそれだけのことなのに
どうして私の心はこんなに落ち着かなくなるのでしょう
雪にまつわる思い出ばかりが押し寄せてくるのです
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御神籤の木
お願いを数えてくぐる大鳥居
境内は満開でした神籤の木
大吉のふたつ並んで枝の先
こっそりとここからひいていいですか
誰にでもお告げのどこか当てはまる
文才が運勢欄で光ります
中吉の検証をしてみませんか...【続きを読む】
罪
ホラー映画と見紛うばかり
真冬の野にぬけがらになったバッタが
枝の先で天を仰いでいました
もう少し行くと カエル それにヘビ
水分は少しもありません
もちろん命もありません
はっと振り返って空を見上げてしまいました
私よりも大きな百舌が急降下してくるような気配
散歩は早々に切り上げることにしましょう...【続きを読む】
うしろ姿
子どもたちが小さいころは
いつでも 見つめ合うように
抱きしめるようにして暮らしていました
学校に通うころになると
背中を見ることはふえましたが
それでも 何度も振り返ってくれました
大人に近くなってからは
うしろ姿ばかりを見ているような印象です
家から出かけてゆく時 駅で別れる時・・・
もちろん ...【続きを読む】
私の大きさ
300人分の餡が入った巨大月餅
大きいことはいいことだ ♪ ですね
食べきれないくらいのサイズでも
夢や希望はきっと大きい方がいい
世界一の高さ 速さ 大きさを目指して
誰にも負けない記録を作る
人間だからこそのチャレンジ精神でしょう
気持ちの上では いつも前向きに
歩いていたいものです
小さいもの...【続きを読む】
あらたまの
それはそれは目の覚めるような
心の澄んでくるような季語もたくさん並んでいるのが
歳時記の新年の項です
もちろん昔の生活とはずいぶん様変わりしているので
意味がよく分からないものもありますが
時候 天文 地理 生活 行事 動物 植物
その背景にはすべて人間の存在があるのですから
川柳の題材としても事欠...【続きを読む】
ありがとう
...【続きを読む】
Radio
Sony Skysensor 5800
すごいでしょう
私の初めてのラジオ
短波放送だって聞こえるから
英語の勉強になるなぁのつぶやきに
父が黙って持って帰ってきてくれました
心の奥にあっただろう娘への大いなる期待に
今となってはほんとうに申し訳なく思うばかりです
私はとても真面目な高...【続きを読む】
真剣勝負
大豆と麹と塩と私の格闘技
大豆はゆでたうえにすりつぶします
麹はだましだましバラバラにして塩と混ぜ合わせすり合わせ
手の中で一つになってゆく時 なんだかいい感触
さっきのかわいそうな大豆といっしょにして闘いは始まります
途中で大技が一つ決まります
天地返し プロレスの技のようなプロセス
いく...【続きを読む】
小さな分身
小さいころに読んだ本
ふりがながついています
表紙にはかわいい書き込みがあって
今でも大切にしている一冊です
子どもたちが小学生のころ
毎日 教科書の音読をしていました
『うさぎのぴょんは はやおきです
きょうは だれにあえるかな たのしみ たのしみ・・・』
繰り返し聞いているうちに覚えてしまった...【続きを読む】
しもばしら
霜柱を踏みしめて
制服たちが歩いて行きます
制服といえば
あのころは
もっと自由をという声もありましたが
私には決められたルールは安心で
学生時代には制服と今でも思っています
たくさんの同じ服装の中に
必ず輝いて見える人がいますね
それはきっと背筋が伸びていたり
やわらかな笑顔を身にま...【続きを読む】
月日は百代の過客にして
『 君の手がきっと誰かの役に立つ 』
初めて送り出す卒業生のために
一人一人の手形を押した色紙に書いた五七五です
当時はまだ川柳という意識はなかったものの
今思えばそれらしい姿ですね
まだ身体には大き過ぎる中学校の制服に身を包んでいた子どもたちも
今ではもう立派な働き盛り
社会を背負って立つ人...【続きを読む】
冬の散歩道
ココアの似合う季節には 鎌倉がなつかしくなります
長谷観音の門前に 邪宗門という喫茶店がありました
囲炉裏の周りに古い木のテーブルがあって
だれでも自由に書き込めるノートと美味しいココアが
いつも私を幸せな気分にしてくれました
手をかけて作るホットチョコレートは
もちろん心まであたたかくしてくれま...【続きを読む】
Magic
魔法の杖をひと振り
チョコレートが こ〜んなに大きくなってしまいました
ガリバー旅行記の世界ですね
自分は小さいままなので さあこれからが大変
このごろ マジックを見ると
何とも言えない世界に引き込まれてしまいそうになります
きっと秘密があるはずなのに 不思議 不思議
選んだカードを当てたり コイ...【続きを読む】
聖夜
カウントダウンが始まりました
私はサンタクロースを信じています
だって 心から信じている人のところには
ちゃんと来てくれるはずですよね
贈り物をするには何よりのチャンスです
何でもない日にリボンのかかった箱など持ち歩くのは
思いのほか勇気がいります
それに 自分がサンタさんになる喜びもありますから
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通り過ぎるまで
常総線が窓の外を通ります
電車ではありません
エンジンで走ります
パンタグラフがないので
被写体としてもおもしろいのでしょうか
人気のスポットにはたくさんのカメラが並びます
田園風景の中 地味にカラフル
少しはずかしそうに行き来しています
ほんとうに空にも線路があるのかしら
「銀河鉄道の夜」のジョ...【続きを読む】
なぞなぞ
山葡萄 露草 松露
最近のお気に入りです
いったい何の名前でしょうか
和菓子のようですね
和風ドリンクのようでもありますが
答えは インクの色 でした
あの人への手紙にはどの色を使いましょうかと
選ぶところから始まる楽しみを見つけてしまいました
ブルーブラックばかり使ってきましたが
色を変えるだけで...【続きを読む】
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