日射しの中で
爽やかさを通り越して挑戦的な真夏の光の中を
真っ直ぐに顔を上げて歩くには努力が必要です
光が強くなって より暗さを増した陰の部分に
逃げ込もうとしている自分は誰なのでしょう
でも闇などかき消えてしまうほどのトキメク気持ちで
川柳のS先生に お目にかかる機会がありました
ご指導をなさる立場からの体験を...【続きを読む】
三角形
両親の名前や誕生日ははっきり分かる
その両親の名前くらいは言える
でもその父親母親となると
そのまた両親となると・・・
祖母の法事の席でのこと
おばあちゃんが今までをどう生きてきたのか
という昔話を聞いた時に
ほとんど何も知らなかったことに驚かされた
心は近くにいたつもりなのに
自分から語る人で...【続きを読む】
刃
凶器に囲まれて暮らす
今日も包丁を研いでは
いざという時に備える
言葉も人の心を切り刻む
時に深い意図がなくても
耳にした人の胸の奥深く
致命傷をあたえるのだが
不条理なことばかりのこの世
何か探して恨みたくもなろう
誰かに叫び...【続きを読む】
雲が流れる
同じ場所に動けないでいるのに見上げればほら雲が流れていく 風が来たから飛ぶのでしょうか 飛ぶ為に風を呼ぶのでしょうか
気まぐれに形を変えて自由三昧 好きな時に手の届かない高さで 悲しみも無しに現れては消える
どんな風に思いつくのでしょう 上昇気流工法の巨大なstructure 秘密の宮殿に招かれる夢...【続きを読む】
山のような欠点豆
みなさん コーヒーはお好きですか?
目の覚めない身体に喝を入れてくれる
がんばった心と身体をなだめてくれる
大切な人との時間を豊かにしてくれる
珈琲は何と不思議な飲み物でしょうか
アヤメの公園のそばにロッジがあって
中には機関車の形をした大きな焙煎機
珈琲豆のガラス瓶がずらりと棚に並び
窓辺には小...【続きを読む】
私小説
『はじめまして・・・』のあの日から
31,536,000秒が過ぎようとしています
人間の赤ちゃんならよちよち歩き
ミーアキャットなら立派な青年に
稲はすでに美味しいご飯となって
林檎も葡萄も食卓に並んでいることでしょう
私の周りには穏やかな時間が流れて
表向きは変化の無い毎日に見えます
こんな生活を...【続きを読む】
文月
彦星に恋はまさりぬ天の河へだつる関を今はやめてよ 伊勢物語 第九十五段
織り姫を想う彦星よりも
私があなたを想う恋心はまさっているのです
織女との間を隔てる天の川のような
物越しにしか逢おうとされぬ隔ての関を今はとってください
『この歌にめでて逢ひにけり』ということで
歌の力のどれだけ大きなこと...【続きを読む】
イイワケという物怪
イイワケという物怪が
心の中に棲んでいて
何につけても出しゃばってきては
純粋無垢な私の心を弄ぶのです
言い逃れ
逃げ口上
申し開き
などの忌まわしい技を使って
邪念や私欲といった甘い罠で
最後は筋さえも通らない
深い後悔の穴の中へ
引きずり...【続きを読む】
踏み切り
やっとここまでたどり着いた私の行く手を閉じる黄色と黒
ほんのわずかな距離を
まるで果てしない闇の向こうのように意地悪にとおせんぼ
立ち止まったままで時計を見ている
どうしてもあと一歩が踏み出せない
雨の踏み切り 肩を濡らす小さな傘
雫と雨粒が何もかも遮ってしまう
水底に沈んでゆく
手を伸ばしても遠...【続きを読む】
jealousy
好きな人が私ではない人を好きになってしまう
そんなことばかりでなくても
近くの人が超美人だったりお金持ちだったり
カッコいい仕事をしていたりすると気になります
みんな違ってみんないい
そう言ったのは金子みすず
負け惜しみなどではなく
人は見かけじゃないよと心底思えたら
心穏やかに過ごせるのでしょう
...【続きを読む】
緑の国
田んぼの緑 公園の緑 山々の緑
日本には
千も万も変化をみせる植物の緑色があります
やわらかな新緑の季節は
あっという間に通り過ぎてしまいますが
目にも心にも優しいこの色が
このごろとても好きになりました
一本の木の
たくさんの葉っぱの一枚ずつ
全く同じ色のものはないのですね
自然の大きな不思議を感...【続きを読む】
大きくなったり小さくなったり
幸せが一杯に盛られたお皿が我が家にやって来ました
やさしい色合いとちょうど良い深さで毎日大活躍です
特大のお皿に盛りつけても足りない頃もありましたが
今は少しずつ小さい方へシフトしています
ところで もしもです
自分の身体のサイズが自由になるとしたら
大きくなるのと小さくなるのと
どちらがいいかし...【続きを読む】
六月の雨
こんな静かな雨の一日
傘を開いて立ち止まる
周りの音が小さくなって
ひとりっきりの傘の中
やさしい雨は語り続ける
ささやくように踊る雨粒
木の葉の雫が傘に弾んで
言葉にならない言葉で話す
前に進んで後ろに進んで
どちらも怖くて立止まる
弱虫なほど強がることに...【続きを読む】
I miss you.
あじさいの花の咲く少し前の頃でした
驚きと感動とたくさんの幸せを
私のために小さな掌にしっかりと握りしめて
あの日あなたは今日という未来から来たのですね
その日からは喜びも楽しみも哀しみさえも
いつもあなたと一緒でした
そうして季節はいくたびも繰返し
あなたは少女に
そして私は母に
何気ない毎日が...【続きを読む】
楽書き
二次元の世界の住人たちのカーニバル
それはそれは楽しい落書き
ノートの隅にはこっそり書いた秘密のイニシャル
うまく言葉にはできない気持ちばかり抱えて
言葉のかけらを拾っては並べていた日記帳
心の中にもたくさんの落書き
淡雪のように消えては
また舞うように降り積もり
いつのまにか消せなくなってしまっ...【続きを読む】
Shell
ラクダとピラミッドのある風景
王子さまとお姫さまでしょうか
それではこちらは宇宙人
私たちの地球があぶない
一つずつ違う模様が楽しいですね
みんなかみさまの可愛いいたずら
お椀の中にひろがるストーリー
口からだけでなく
目から
耳から
鼻からも味わう
そしてあたたかな優しい会話は
美味しくなぁれ...【続きを読む】
いかづち
きゃぁー こわーい
内緒だけどホントは気持ちいい!
湿った天気を吹き飛ばして
よどんだ心にまで良く効く稲光
でも 誰かがそばにいる時は
少しおおげさに こわがってみたい
窓いっぱいの天空ショーの独り占め
毛皮のパンツの雷さまが狙っているのに
おへそを隠すのもすっかり忘れて手放しで見入ってしまいます...【続きを読む】
千年の約束
新緑の季節がここにだけは余計に微笑んだ
そう思われるような大きな公園の
その中にある博物館で
私に呼びかけてきたものは・・・
『むかしをとこありけり』
伊勢物語を選んではみたものの
既出の論がたくさんあって
一学生にはとても難解なテーマでした
紫式部の頃には既に読まれていたのですから
今更私がど...【続きを読む】
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