イイワケという物怪
イイワケという物怪が
心の中に棲んでいて
何につけても出しゃばってきては
純粋無垢な私の心を弄ぶのです
言い逃れ
逃げ口上
申し開き
などの忌まわしい技を使って
邪念や私欲といった甘い罠で
最後は筋さえも通らない
深い後悔の穴の中へ
引きずり...【続きを読む】
踏み切り
やっとここまでたどり着いた私の行く手を閉じる黄色と黒
ほんのわずかな距離を
まるで果てしない闇の向こうのように意地悪にとおせんぼ
立ち止まったままで時計を見ている
どうしてもあと一歩が踏み出せない
雨の踏み切り 肩を濡らす小さな傘
雫と雨粒が何もかも遮ってしまう
水底に沈んでゆく
手を伸ばしても遠...【続きを読む】
jealousy
好きな人が私ではない人を好きになってしまう
そんなことばかりでなくても
近くの人が超美人だったりお金持ちだったり
カッコいい仕事をしていたりすると気になります
みんな違ってみんないい
そう言ったのは金子みすず
負け惜しみなどではなく
人は見かけじゃないよと心底思えたら
心穏やかに過ごせるのでしょう
...【続きを読む】
緑の国
田んぼの緑 公園の緑 山々の緑
日本には
千も万も変化をみせる植物の緑色があります
やわらかな新緑の季節は
あっという間に通り過ぎてしまいますが
目にも心にも優しいこの色が
このごろとても好きになりました
一本の木の
たくさんの葉っぱの一枚ずつ
全く同じ色のものはないのですね
自然の大きな不思議を感...【続きを読む】
大きくなったり小さくなったり
幸せが一杯に盛られたお皿が我が家にやって来ました
やさしい色合いとちょうど良い深さで毎日大活躍です
特大のお皿に盛りつけても足りない頃もありましたが
今は少しずつ小さい方へシフトしています
ところで もしもです
自分の身体のサイズが自由になるとしたら
大きくなるのと小さくなるのと
どちらがいいかし...【続きを読む】
六月の雨
こんな静かな雨の一日
傘を開いて立ち止まる
周りの音が小さくなって
ひとりっきりの傘の中
やさしい雨は語り続ける
ささやくように踊る雨粒
木の葉の雫が傘に弾んで
言葉にならない言葉で話す
前に進んで後ろに進んで
どちらも怖くて立止まる
弱虫なほど強がることに...【続きを読む】
I miss you.
あじさいの花の咲く少し前の頃でした
驚きと感動とたくさんの幸せを
私のために小さな掌にしっかりと握りしめて
あの日あなたは今日という未来から来たのですね
その日からは喜びも楽しみも哀しみさえも
いつもあなたと一緒でした
そうして季節はいくたびも繰返し
あなたは少女に
そして私は母に
何気ない毎日が...【続きを読む】
楽書き
二次元の世界の住人たちのカーニバル
それはそれは楽しい落書き
ノートの隅にはこっそり書いた秘密のイニシャル
うまく言葉にはできない気持ちばかり抱えて
言葉のかけらを拾っては並べていた日記帳
心の中にもたくさんの落書き
淡雪のように消えては
また舞うように降り積もり
いつのまにか消せなくなってしまっ...【続きを読む】
Shell
ラクダとピラミッドのある風景
王子さまとお姫さまでしょうか
それではこちらは宇宙人
私たちの地球があぶない
一つずつ違う模様が楽しいですね
みんなかみさまの可愛いいたずら
お椀の中にひろがるストーリー
口からだけでなく
目から
耳から
鼻からも味わう
そしてあたたかな優しい会話は
美味しくなぁれ...【続きを読む】
いかづち
きゃぁー こわーい
内緒だけどホントは気持ちいい!
湿った天気を吹き飛ばして
よどんだ心にまで良く効く稲光
でも 誰かがそばにいる時は
少しおおげさに こわがってみたい
窓いっぱいの天空ショーの独り占め
毛皮のパンツの雷さまが狙っているのに
おへそを隠すのもすっかり忘れて手放しで見入ってしまいます...【続きを読む】
千年の約束
新緑の季節がここにだけは余計に微笑んだ
そう思われるような大きな公園の
その中にある博物館で
私に呼びかけてきたものは・・・
『むかしをとこありけり』
伊勢物語を選んではみたものの
既出の論がたくさんあって
一学生にはとても難解なテーマでした
紫式部の頃には既に読まれていたのですから
今更私がど...【続きを読む】
めぐ散歩
きれいなお花を
見に来たつもりが
なんだかちょっと
おかしな雰囲気
何かいる
こっちにもいる
そーっとのぞいてみたけれど
こわいよー
たすけてー
ど どうしよう
わぁ〜 たいへんだぁ〜
そして とうとう 食べられてしまいました
めでたしめでたし?
...【続きを読む】
王子さま
ツバメを見ました
カメラでは捉えきれないほどのスピードで
軒をかすめていきます
急いでどこに行こうとしているのでしょう
王子さまのお使いではないのですか
みんなが同じように見えるので
どのツバメが私を助けに来てくれたのか
ただ立ち止まって見上げるばかりです
田んぼにも水が入って
今年もカエルの声が...【続きを読む】
◯ ◯
これは秘密なのですが
今までに ◯ ◯ をついたことがありません
なんて大きな声で言う私は ◯ ◯ ツキ
カッコ良く見せるための強がりの ◯ ◯
相手を傷つけないための思いやりの ◯ ◯
誰かを励ますための温かい ◯ ◯
そして自分自身にも見栄をはってみたりする
それもこれもみんな優しい ◯ ◯ ...【続きを読む】
小説家
深く人生を書きたいわけじゃない
時代考証なんか一つもしたくない
ラブストーリーということもなく
艶っぽいシーンは残念ながら無し
今度生まれ変わってくる時には
小説家というのはどうでしょう
まるで現実の世界と思わせて
個性あふれる Virtual World
誰でも彼でも引きずり込んで
みんな 私...【続きを読む】
おべんとう
朝のルーティーンは
大人1人分のお弁当作り
私の持ち時間はたった25分
子どもが学校だったころは4つでした
運動会 遠足 試合の日 そしてもちろん平日も
ありったけの気持ちとテクニックを詰め込みます
私も長い間作ってもらいました
当たり前のようにわがまま言い放題
今さらですが ゴメンナサイ
美味...【続きを読む】
Concentration
目の覚めるようなシュート! が はずれてしまった
彼はゲームの間中 目にかかる前髪をいつも気にしている
本当に集中して試合に臨んでいるのでしょうか
本気なら髪の毛は邪魔ではないかしらと思う
余裕綽々という言い方もあるけれど
外国の一流選手にはあまり見かけない光景
私だっていざという時には
ヘアース...【続きを読む】
うち
HouseよりもHomeという呼び方が好きです
家族みんなの幸せを
雨や風から守ってくれる家
きっとこれから先もずっと
そこにあって当たり前
そう思っているけれど
寒くてもつらくても何も言わずに
一生懸命ディフェンスをしてくれています
「うち」と口に出してみるだけで
心がほっとするようなあたたかさ
...【続きを読む】
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