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新緑の季節がここにだけは余計に微笑んだ
そう思われるような大きな公園の
その中にある博物館で
私に呼びかけてきたものは・・・

『むかしをとこありけり』
伊勢物語を選んではみたものの
既出の論がたくさんあって
一学生にはとても難解なテーマでした
紫式部の頃には既に読まれていたのですから 
今更私がどうこう言っても始まらないのは
最初からよく分かっていました 
でも何かが私をひきつけた
もしかしたら
私って中世のお姫さまの生まれ変わり??

遠い昔の 今と少しも変わらない
人というもの在りように
何か感じる所があったのでしょうね
今ほどのテクノロジーもマテリアルも無い時代に
同じ人間としての運命に
立ち向いながら生きていた人々の心に
少しでも近づけたらなどという
大それた 浅はかな考えもありました 
でも心の底では 和歌を詠み恋をする 
そんなロマンチックなことばかりに
気持ちがいっていたのかもしれません

東京スカイツリーが業平の名前を追いやってしまったように 
言問橋の都鳥もいつかは忘れられていくのではないかと
寂しい気持ちになるのは私だけでしょうか

木洩れ日の中で私を抱きしめて千年前の約束として   めぐみ



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 千年の約束”にコメントをどうぞ

  1. 無冠帝 on 2012年5月8日 at 6:55 AM :

    ロマンチックな和歌ですね。敢えて短歌と言いませんでした。

    • めぐみ on 2012年5月8日 at 9:04 AM :

      ありがとうございます
      でも現実には作者は ロマンティックとは
      ほど遠い毎日を送っているようです
      抱きしめて よりも もう少し淡い感じの言葉を探したのですが
      なかなか思いつきませんでした・・・

  2. このみ on 2012年5月8日 at 8:17 AM :

    腕の中君の体は透き通りプリズムなのか儚い夢か(返歌)

    めぐみ姫の朝の歌を読んで思わずくらっとしました

    • めぐみ on 2012年5月8日 at 9:13 AM :

      人の世の儚き夢の中なれどこのひと時の我な忘れそ(返歌の返歌)

      朝の光のまぶしさの中ならば
      相聞歌も明るく詠めそうですね
      それにしても 昔の人がうらやましい
      変体仮名混じりのあの文章をすらすらと楽しむなんて

  3. このみ on 2012年5月8日 at 11:21 AM :

    そうきましたか。。。お見事

    ボキャブラリーの乏しい私はお手上げです

    今年はサラダ記念日短歌募集してないみたいですね
    せっかく考えたのに

    • めぐみ on 2012年5月8日 at 2:10 PM :

      できる時はできるできない時はできないの私です
      このみさんはできない時もできる人のように見えます

      ところで前々回のエムさんのヒント見ました? 

  4. このみ on 2012年5月8日 at 3:43 PM :

    実は私にはあのエムさんの言葉が理解できなかったのでした

    鈍さを競い合ったら右に出るものはないワタクシです!(エッヘン!)意味を教えていただけますか?

    ふふ。。。
    ちょっと今日は二人のメールやり取りみたいですね♪

  5. AKK on 2012年5月8日 at 6:40 PM :

    ちはやふるかみさまのいうとおりなり前世の契り千年を飛ぶ

    宿世のお相手は 業平? 光の君?
    そして現世でまた結ばれた方とお幸せに暮らしておられるのですね

    千年先の約束をして下さい
    またブログでお会いできますように・・・

    • めぐみ on 2012年5月9日 at 7:42 AM :

      宿世より定められたる縁なり

      ですが

      運命のせいにはしないマイウェイ

      とも思います

      永久の命というものも面白そうですね

  6. このみ on 2012年5月8日 at 7:33 PM :

    にゃるほど。。。

    謎は解けたっ!
    じっちゃんの名のもとに!!!(古い?)

  7. いそこ on 2012年5月9日 at 8:13 PM :

    へえー素敵!!和歌のやりとりにほわーんと浸っておりました。
     五七五に七七が加わるだけで こうも空気感が雅になるものなんですね。マガジンの前句付けにさえ四苦八苦している私にとっては、2Dが3Dなったような変化。完全に観客になって楽しませていただきました。

    • めぐみ on 2012年5月10日 at 6:10 AM :

      うれしいコメントに私もほわ〜んとなりました
      バーチャルな世界くらいは雅な衣裳でも許されるでしょう
      ご一緒に思いっきり飛んでみましょう

      3D の中で生きている私たちが
      わざわざ3D の映画を映画館に見に行くのは不思議ですね

  8. love on 2012年5月9日 at 11:44 PM :

    和歌すてきですね。

    昔は今よりも毎日がゆっくり過ぎていたようなイメージ。
    その中で今も昔も変わらない悩みや喜びがあったのでしょうね。

    • めぐみ on 2012年5月10日 at 6:29 AM :

      きっとそうですね
      千年くらいでは人間の本質は変わらないようです
      その中で誰もが愛を探してきたのでしょうね

      今 生活は便利になったはずなのに
      いつも何かに急かされて追いかけられているようで
      かえって忙しない毎日・・・反省です

  9. 二宮茂男 on 2012年5月13日 at 5:27 AM :

    めぐみさん
    おはようございます。

    木洩れ日の中で私を抱きしめて千年前の約束として   めぐみ

    素晴らしいですね。私は、川柳は、俳句より、短歌に近いと考えています。学び合いですね。

    • めぐみ on 2012年5月13日 at 9:48 AM :

      茂男先生 ありがとうございます
      今日も緑の美しい一日になりそうです
      夢見るだけなら心は自由なので
      川柳も短歌も俳句も 有り難いですね
      さてさて どこまで飛べるものでしょうか

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