ららばい Ⅳ
この子たちのためだけの子守唄を
心の中でゆっくり何度も繰り返す
声に出して歌うよりずっと静かに
ぴったりつけた胸から胸に響いて
とろとろずしりすーすーほかほか
あなたたちは境目のない夢の中へ
私はここにある愛の形抱きしめて
幸せの確からしさに包まれている
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めぐみの相対性理論
じっと見つめていると自分で書いたはずなのに字でないものになりたがる
鉛筆もどうしてそんな形でそこにいるのと問いつめてみたくなる
小さかったころ蟻はもっと大きかったと思う
自分の背が伸びただけでも違って見えるものが
ゆったりと過ごす時には色を加えて見せたり
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タヌキの宙返り
葉っぱのどれかをおつむに乗せて
いつもの ”いつも” から大変身
街を行きます
歩いて歩いて
お世話になっている鉛筆に化けてみたり
あこがれの郵便ポストさんにもなれました
こ、これはけっして私ではありません
昨年道をたずねた方です
そう ここでエイヤっと宙返りしましょう
ほらほら効き...【続きを読む】
山のあなたには
私の街では朝が来ると夜が明けて”いちにち”というのが始まります
一軒家にもアパルトマンにも公平に陽のあたる通り沿いを
朝には朝の音が空気を揺らして通り抜けて行きます
様様な暮らしの中で数数の出来事が...【続きを読む】
Free Coffee Ticket
スタートはいつもの図書館です
足元も
見上げても
窓辺の光も
深まる秋は物思いの色
きれいな青空に誘われて
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川に流れるもの
東へ西へ南へ北へ右へ左へ前へ後ろへ
ローマまで行くという気負いはあって
広い所に作られようとしているのは
どこからどこまでかローカルな高速道路
ジャックの豆の木でなくても
もうすぐ空だと思っているのか
悠久の時の流れの中で繰り返す
限りない憧れへ...【続きを読む】
仮面舞踏会
人里から程よく離れた森の近くに煌々と光を放つお城があります
いつとは決められていないある夜のこと
これから集まる人々は
名前を語ってはなりませぬ
顔をあからさまにしてはいけませぬ
誰も彼もそして私も
仮面を外すことはできないのです
お望みの物は様々に取り揃えられ
メイド...【続きを読む】
またね
あなたにいちにちあえなかったら
だっこのゆめがとぎれてしまう
あなたにはんにちあえないだけで
ねいきのおとをわすれてしまう
ほほえむひとみをみつめていれば
ときはゆかずにここにいるから
そっとしずかにおめめをとじて
すこやかあしたをやくそくしてね
&nbs...【続きを読む】
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