仕事が出来ない奴は人がいい
私がサラリーマンの現役だった頃のことである。
ある部下と休み時間に、私と同期入職のAについての噂話をしていた。Aの悪口、陰口を言っているのではなく、人柄とか個性をただ面白おかしく話していたのである。その流れで私がつい口を滑らして「Aは俺より仕事は出来ないけど、俺より人(人間性)はいい」と言ってし...【続きを読む】
目の高さについて
三十代の頃、職場でAIA研修というものを受講した。AIAとは、英語の「Adventures in Attitudes」の略称で「心の冒険」や「心のアドベンチャー」と訳されている。もう30年以上も前のことなので教わったことのほとんどが忘却の彼方へ行ってしまったが、その後の生活で役立っていることが今で...【続きを読む】
道徳的な、あまりに道徳的なコロナ
新型コロナウイルスの感染はまだまだ油断できない事態にあるが、いずれ少しずつ総括されていくことだろう。諸外国や国内の対応について、ここで専門外の私がコメントや批判をしても重みがなく面白味もない。そもそもその資格もない。この先学識のある方の根拠に基づいた総括がいろいろ出てくるであろうから、それらにみん...【続きを読む】
カードで買わなきゃ損々
7月1日のブログで「キャッシュレス5%還元」を書いたが、クレジットカードそのもののことについてお話ししたい。
私は、5、6年前から買い物はなるべくクレジットカードを使うようにしている。その理由は、カード決済のからくりを知って現金払いよりカードの方が得などころか、現金払いそのものが実は損しているこ...【続きを読む】
大きな栗の木の下で
日頃散歩している川縁の近くに神社があり、そこの竹林の一角に大きな栗の木があった。今年の春に伐採されてしまったので残念ながら過去形の文末表現になってしまったが、毎年9月半ばになると栗の実がたくさん生った。少なくとも個人の私有地ではなさそうなので、栗拾いをする人が結構いた。
栗の生る時季、朝早く行け...【続きを読む】
ピーターの法則について
「ピーターの法則」という言葉を聞いたことがありますか?
多分20年ぐらい前の頃だったと思うけど、私はどこかの新聞の記事でこの理論が紹介されているのを何気なく読み、すぐになるほどと納得した記憶がある。どのようなことなのかは、インターネットを開けばすぐ理解できる。南カルフォルニア大学教授のフローレン...【続きを読む】
事務という技芸「事務道」について
新型コロナウイルスの感染拡大に関する話題は当分続くことだろう。人類はもう元に戻れない次元に入ってしまったのかもしれない。
こういうことについて素人の私が話せることはほとんどない。専門家や評論家にお任せするほかはないが、新聞やテレビでよく出てくる「持続化給付金」とか「定額給付金」に関連したことなら...【続きを読む】
大会における小選挙区制と比例代表制
川柳大会の入賞方式には、概ね三つのやり方がある。
一つ目は伝統的な方法で、いわゆる前抜・五客・三才の入選句を点数化(一般的には1点・2点・3点とするものが多い)して、その合計点で上位の者に賞(楯や賞状)を与えるものである。同点にならないように配慮して、点数に差別化(開き)を設ける場合(例えば1点...【続きを読む】
火事とテロ
高校生(男子校)の頃、学校の近くで民家の火事が発生した。消防車のサイレンが鳴り響き、授業中にもかかわらず生徒のみんなが校舎の屋上に駆け上がり、遠見で現場を眺めていた。全員が野次馬である。煙がもくもくと上がり、炎が大きな塊となって暴れている。その凄さに圧倒されながらも、わあわあと喚声を上げてみんなが...【続きを読む】
キャッシュレス5%還元
昨年10月1日の消費税率10%引上げに伴い、経済産業省のキャッシュレス・ポイント還元事業が開始されたが、昨日の6月30日でそれは終了した。
無職の年金生活者である私は、ほとんど毎日スーパーなどへ買い物に出かける。一番によく行くところは近所の某スーパーなのだが、大手系列の店なのでこの還元事業は適用...【続きを読む】
「好き」と「嫌い」
若い頃はいろいろなことで思い悩むものであるが、私はある時期「好き」と「嫌い」について深く考え込んでしまった。臨床心理学的には好きも嫌いも感情のエネルギーを対象に放出することだから結果的には同じこと。可愛さ余って憎さ百倍、などという諺があるし、好きで好きで堪らなかった異性がある日突然些細なきっかけで...【続きを読む】
漫画が読めない
今更ながら正直に話すと、私は漫画をうまく読めない、だからあまり読まない。どちらかというと漫画を読むのが苦手な方なのである。こんなことはあまり人前で言ったことがない。恥ずかしいからである。発達障害と関係しているかも、などと以前自分なりに思ったりした。
テレビのアニメは子供の頃よく観た。鉄腕アトムや...【続きを読む】
桑原武夫の第二芸術論
大学生の頃、桑原武夫(フランス文学者・京大教授/1904-1988)の論じた第二芸術論のことを知った。学校で教わった俳句や短歌などにあまり面白味を感じていなかったので、なるほどそのとおりだと共感したのである。
1946年に発表された「第二芸術 ―現代俳句について―」(岩波書店の雑誌『世界』に所収...【続きを読む】
本の読み方、句の読み方
大学生の時に「本はどう読むか」(清水幾多郎著/講談社現代新書・1972年)という、本の読み方について論じた本を読んだ。そこに書かれていた要点の一つを簡単に説明すると、著者がじっくり考えて何度も練りに練って推敲したと思われる文章は、読む方も繰り返し丁寧に読んで理解しようと心がけ、そうではなく思ったこ...【続きを読む】
旧字体・旧かなづかい
高齢化が進行している川柳界において、旧字体・旧かなづかいで詠む人がかつて多かった。戦前の国定教科書で国語を学んだ世代である。今ではすっかり少数派になってしまったが、子供の頃に学んだことは時代が変わろうとなかなか直らない。まさに「三つ子の魂百まで」の典型的な例なのである。
昭和3年生まれだった私の...【続きを読む】
漢字とひらがな
漢字・漢語(熟語)は中国で生まれて日本に伝来した。日本にはもともと大和言葉(和語)があった。これを合体して、漢字の訓読みが生まれた。漢字をどう訓読みで当てようか、これは日本人自身の問題、日本語の世界の約束事である。
漢字の送り仮名の議論がしばしばなされる。国語辞典、用語・用字辞典などで確認してど...【続きを読む】
「将来」と「未来」
「将来」と「未来」の二つの言葉の用法の違いについて、「類語国語辞典」(大野晋・浜林正人著/角川書店)には、こう注記されている。「『将来』は、きっと実現しうることや、ある程度必然性のあることに、『未来』は、『将来』より先をさすことが多く、漠然としか予想できない不確かなことに使われる傾向がある。」
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盆栽の宇宙
私の父は松の盆栽を趣味にしていた。昭和の高度成長期の時代、庭先に松や皐月の鉢植えを並べている家は結構多かったのである。
剪定と水やりの手間が大変で、夏場の水やりは中学・高校生時代の私も手伝った。父親が皐月の盆栽を育てている家の友達がいて、お互い水やりの手伝いの苦労で愚痴をこぼし合ったことを憶えて...【続きを読む】
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