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 これは私が小学6年生の時(多分1学期)、国語の教科書に載っていた物語である。不思議な感じのする話しでずっと記憶にこびりついていた。
 タイトルにある「めもあある」の意味が当時分からなかった。授業で先生は教えてくれたのだろうか。記憶にない。大学に入って第二外国語にフランス語を選択して、フランス語の「メモワール(記憶)」から来ていることがようやく分かった。
 さて、インターネットで何でも検索して問題解決がすぐ出来る世の中になり、今から十数年程前、これを検索してみようと思い立った。いろいろな情報が出てきて驚いた。作者は大井三重子、その名前は推理小説家として有名な仁木悦子が童話を書く時に使っていたペンネームだったとか、東京書籍「新しい国語」(小学六年生)に掲載されていたとか、いろいろなことを知った。
 そして、愛知県にお住まいで、連絡してくれれば無料でわざわざその教材の部分のコピーを送ってくれるという奇特な方のページまで見つけてしまった。何と早速メールして送っていただいた。大感激である。いつの間にか小学6年生の自分にタイムスリップするような感覚で読み進めたことを憶えている。
 物語のあらすじは今でもネットで検索すればある程度読めるので割愛させていただくが、主人公の男の子(小学生)が出合った記憶の美術館には、自分が生まれてからの出来事が絵に描かれ時系列に掲げられている。冒頭の姉さんとの喧嘩のシーンは、私にも3歳上の姉がおり同じような立場ということで当時は共感したのかもしれない。教科書に載っていた挿絵も朧げな自分の記憶とある程度一致していた。
 国語の教科書というのは、他の科目よりいつまでも印象が残っているものである。「めもあある美術館」以外にも、物語、伝記、紀行文などの単元でいくつもの気になっていた教材がある。ネットをさらに検索すると、なんとそれらはデータベース化されて、自分がいつ学んだかの年代と出版社さえ分かっていれば、タイトルの情報ぐらいはすべて入手できるのである。これには驚いた。
 早速そのデータベースを使って検索してみる。小学3年生の頃からのものが、置き去りの記憶の中から呼び戻された。物語の他に伝記の牧野富太郎、野口英世、フリチョフ・ナンセンなど懐かい名前がたくさん出てきた。
 今更言うべきことではないかもしれないが、インターネットによる情報化社会とは、それ以前と比べて次元の異なるものであることを改めて実感した次第である。

 



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  1. みさきたまゑ on 2020年5月17日 at 10:13 AM :

    おはようございます。
    「奇特な人」(笑)でございます。
    あれからも何人かの方に教科書のコピーを差し上げておりますが、
    中に5年生で習った記憶が、とおっしゃる方があり
    わたしも5年の時だと思うので、そのあたりがうやむやもやもや
    しております。また、どうでもいいじゃんとも思っております。
    さて、三上さん川柳作家なのですね。
    わたくしはこの春子どもの頃からの夢、本屋さんになりました。
    もう一つの夢「飲み屋のママになる」も叶えるべく店内にはカウンターをつけ
    飲食店営業許可も取りました。
    わたしは俳句を始めまして、自分の本屋では所属する「船団」俳人の皆さんの
    句集をあれこれ売っております。
    三上さんの作品集も是非、仕入れさせて頂きたく
    これはコメントでなくメールの内容だなあ、と思いましたが
    ここに書きました。
    読者の方も、たかが昔の教科書の教材からこんなこともあるんだ
    と思って笑って許して下さるかな。

    • 三上 博史 on 2020年5月19日 at 12:43 PM :

      コメント、ありがとうございます。
      「奇特」は、本来の意味(褒め言葉)で用いましたので、悪しからずご了承ください。
      本屋に飲食店ですか?いい仕事していますね。機会があったら是非お伺いしたいと思います。
      この文章を書いていたら、ふと「さわよむどんのうなぎつり」も思い出しちゃって、これは3年生の頃だったかな、ありましたよね?

  2. ぎんちゃ on 2020年5月19日 at 2:17 PM :

    コメント欄お借りします。
    みさきたまゑ様
    コピーがいただきたくホームページから
    メール送信するのですがつながりません。
    他にいただく方法はないでしょうか?
    三上先生ブログからいつも感動をいただいています。

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