二者択一の罠
二者択一というのは罠みたいなところがある。だから用心しなければならない。
うどんが好きかそばが好きか。ネコ派かイヌ派か。イエスかノーか。早稲田に入りたいか慶応がいいか。食後はコーヒーか紅茶か。こういった設問を出されたら、とりあえず真面目に考え込んでどちらかを選びそうになるが、選択肢を二つに絞った...【続きを読む】
発泡酒は旨い!
年金暮らしの私は、第三のビールと発泡酒を交互に飲んでいる。前者は安いから飲んでいるだけでさして旨いとは思っていない。しかし、後者は旨いと実感している。
20年近く前、あるマラソン大会に出場してその後一人で会場近くのスーパー銭湯に寄り、風呂上がりに発泡酒をジョッキで飲んだら、その旨いことにびっくり...【続きを読む】
座席を譲られる!
3年ほど前、孫娘に会うため大阪まで行った。既に何度も行っているので電車の乗り方には慣れていた。新大阪駅で新幹線を降り、在来線のJR京都線に乗り換えて京都方面の電車に乗った。お昼前頃だったので大して混んではいなかった。ちょっと大きい荷物を持ちながら、空いている座席を見つけようと見渡したが見つからなか...【続きを読む】
活火山
テレビのニュースなどで火山が噴火する話題があると、「活火山」という言葉が頻繁に出てくる。
私の記憶では「かっかざん」と読むように学校で教わったのだが、最近のニュースキャスターや天気予報士は「かつかざん」と発音しているようである。要するに促音するかどうかの話しになる。
活気、活発、活況、活版印刷...【続きを読む】
飲んで酔うこと
若い頃から、飲み会があると仕事でもプライベートでもなるべく断らずに必ず飲んだ。それは私自身が飲まないとその場がつまらないからである。要するにいつも宴会男だった訳である。
40代の頃、家の事情でどうしても酒が飲めない飲み会があった。その初めての体験を今でもはっきり憶えている。
5、6人が集まった...【続きを読む】
成人式について
今年の成人式はコロナで中止とか延期とか、各自治体においていろいろな対応がなされているようだが、成人式についてかねがね思っていたことをここで記したい。
私は二十歳の時の自分の成人式には出席しなかった。その頃大学2年生だったが、学年末試験が近づいている時期にわざわざ東京から実家のある田舎へ帰って行く...【続きを読む】
柚子の砂糖漬け
柚子の砂糖漬け、我が家では「柚子砂糖」と呼んでいるが、11年前に亡くなった親父が毎年冬に自分で作って、毎日少しずつ食べていた。
調理そのものは、庭先で生っている柚子を捥ぎ取って輪切りにスライスし、砂糖で揉めば出来上がる素朴で簡単なものである。お節料理に入れたりするようだが、我が家ではそうしていな...【続きを読む】
川柳研究会「鬼怒の芽」
川柳研究会「鬼怒の芽」。これは私が一番力を入れている、かつ毎月楽しみにしている川柳仲間の集まりである。20年以上の歴史があり、研究会という言葉を使っているが、実際は合評会である。会員は一応10名前後いるが、ここ数か月はコロナの影響もあって多くて5~6名程度が出席している。
会員の柳歴とか大会等で...【続きを読む】
「思う」と「考える」
「思う」と「考える」はどう違うのだろう。国語辞典、類語辞典、漢和辞典(「思」と「考」)、英和辞典(think)、仏和辞典(penser)、独和辞典(denken)などを繙いたが、素人なりに結論づけると、前者は漠然としてかつ情緒的に使われ、後者は前者より論理性と理屈っぽさがあるようである。そんな感じ...【続きを読む】
0.002%
年末に銀行で積立定期預金の通帳を記帳した。現役時代にそれほど長い期間ではなかったが月額1万円程度を積み立てていて、退職してからは積立できないのでずっと中止したままだった。大した額ではなかったが久しぶりに記帳したら、利率は何と0.01%から0.002%へ一気に下がっていた。
マイナス金利のことはよ...【続きを読む】
屠蘇の酔い
元旦の楽しみは朝から酒が飲めることであろうか。それ以外の364日は、朝から酒を飲むようなことはしない。厳密に言えば若い頃は温泉宿などで偶にそういうことをしていたかもしれないが、そんな記憶も遠い過去の話しである。
さて現在60歳半ばの自分が正月について無性に思うことがある。それは、昭和の時代の正月...【続きを読む】
介護もどき
92歳の老母との二人暮らしをしている。老母は転倒による背骨の圧迫骨折に何度もなって、寝ているだけしか治療方法がない状態を繰り返しているが、その度に頑張って治そうと努力して回復している。それ以外の病気は一応今のところはなく、通院もしていない。薬も飲んでいない。
老母の生きがいは家事である。少しずつ...【続きを読む】
川柳の高齢化
私が下野川柳会に入ったのは平成5年11月である。その頃は37歳だった。宇都宮で毎月やっている例会に初めて参加したのだが、会場の中で周囲を見回すと参加者は私より年配の方ばかりだった。因みに私の結果は宿題、席題とも見事に全没、簡単に撃沈された。しかしこれに懲りもせず例会に参加し続け、結局全没が3回続い...【続きを読む】
短編小説「AED」(4-4)
それを聞いた後、二人は駅ビルの本屋の一件を語り出した。紀子は真剣に耳を立て始めた。
夜も更けて真衣が自分の部屋に戻り、拓真もお風呂に入ってそのまま布団の中に潜り込んでから、茶の間で紀子がコーヒーを淹れながら隆一に訊いた。
「パパ、真衣が再来年の大学受験で医学部志望だということ知らないでしょ?だい...【続きを読む】
短編小説「AED」(4-3)
最後の手段となる電気ショックが始まる。はだけた男性の胸には既にパッドが付けられていた。青年の指示で集まった周囲の人たちは全員後ろに下がって息を呑んだ。機器の音声も体から離れるように言う。
いよいよショックのスイッチを入れる。わずかの時間で男性の意識が少し戻ったような、眠りから覚めたような顔を見せ...【続きを読む】
短編小説「AED」(4-2)
午後六時を過ぎた頃だろうか、二人は玄関を出た。もうすぐお正月、慌ただしさが既にピークになっている時期、商店街に近づくと忙しく歩く人の数もかなり多くなっていた。
「パパ、お店に行く前に駅ビルの本屋に寄って行っていい?参考書を買わなきゃいけないの」と、真衣が歩みを止め、隆一の方へ向き直った。
「別にい...【続きを読む】
短編小説「AED」(4-1)
このブログも4月からは始まって奇数日には必ず投稿するようにしているが、話しのネタもなくなりそうになったきた。
という訳で、平成30年元旦の下野新聞「新春文芸」の短編小説部門(松本富生 選)で佳作に入賞した私の作品を4回に分けて掲載することとしたい。これで4回分8日分は稼げることとなる。なお、佳作...【続きを読む】
タバコとの付き合いについて
タバコとの付き合いは、大学生になる頃に始まる。高校時代も吸ってはいたが、遊び程度。大学に入ると周りは吸っているのが多数派だったので、当然のように吸い始めた。セブンスターが100円だった(その後いきなり150円に値上がりしたが)。
タバコを止めたのが32歳の時である。肺の調子がおかしいので気管支鏡...【続きを読む】
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