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 私が下野川柳会に入ったのは平成5年11月である。その頃は37歳だった。宇都宮で毎月やっている例会に初めて参加したのだが、会場の中で周囲を見回すと参加者は私より年配の方ばかりだった。因みに私の結果は宿題、席題とも見事に全没、簡単に撃沈された。しかしこれに懲りもせず例会に参加し続け、結局全没が3回続いた。その後何とか抜けるようになった。
 年齢のギャップはある程度覚悟していた。川柳の面白さの虜になろうとしていた時期なので、歳のことはあまり気にならなかった。むしろ、年上の先輩(親子ほどの年の差であったが)に可愛がられ、親切に教え込まれるのが嬉しかった。当時の会員数は300名近くあったと思う。例会も毎回30名以上が必ず参加していた。
 さて例会への参加を続け、数年後同人となって柳誌の編集にも協力するようになったが、私より若い人は一向に入会してこなかった。入っても大方は60代、70代の方ばかりだった。だから、私は会の中ではいつも最年少だった。
 それでは私の最年少記録はいつまで続いていたかというと、おそらくこれは推定ではあるが、何と今も続いていると思う(現在私は64歳)。会員数が100名弱と往時の三分の一近くまで減少してしまったが、現在の下野川柳会の会員・同人の平均年齢は、後期高齢の75歳を超えていると推量される。入会者より退会者が増えている状況が続いているが、同人・会員の平均年齢は、毎年約1歳ずつ確実に上がっているのではないか。例会の会場を見回して、気がつけば出席者の男女とも後期高齢者ばかりという状況なのである。
 当然、会の中でパソコンが出来る者などほとんどいない。インターネットを知らない、スマホを持っていない者がほとんどである。会員数を増やすための広報強化として、ホームページを開設したらどうかと提案したことがあるが、そもそも会員・同人がホームページが何のことなのか知らないのでは話しにならない。実現は無理となった。
 川柳愛好者の高齢化は静かにかつ確実に進んでいる。その中で栃木県の高齢化は特に著しいように見える。それは県内で一番古くて(慶応3年創立)比較的会員数の多い吟社である下野川柳会を見れば分かるとおりであり、他は推して知るべしの有り様なのである。
 短歌や俳句では若手が活躍しているが、私はそれを素直に羨ましいと思っている。川柳においても、全国的に見れば若手のホープと呼べる者も存在するようであるが、残念ながら短歌や俳句の比ではないような気がする。
 企業が募集するテーマ川柳やサラリーマン川柳は、いつも好評でたくさんの応募があっるが、それ以外のところ、伝統のある吟社の活動があまり知られていないのがものすごく寂しい。
 でも私は現代川柳の普及・啓蒙のために頑張ります。それだけが今後の私の使命です。

 



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川柳の高齢化”にコメントをどうぞ

  1. 江畑 哲男 on 2020年12月29日 at 11:48 AM :

    《でも私は現代川柳の普及・啓蒙のために頑張ります。》
    同感! 共感!
    ともに、頑張りましょう!

    • 三上 博史 on 2020年12月29日 at 9:36 PM :

      哲男さん、ありがとうございます。
      決して力んで宣言している訳ではありません。でも、ずっと思っていたことなのです。
      何か私に出来ることがあれば、遠慮なくお申しつけください。微力ながら喜んでお手伝いさせていただきます。

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