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 柚子の砂糖漬け、我が家では「柚子砂糖」と呼んでいるが、11年前に亡くなった親父が毎年冬に自分で作って、毎日少しずつ食べていた。
 調理そのものは、庭先で生っている柚子を捥ぎ取って輪切りにスライスし、砂糖で揉めば出来上がる素朴で簡単なものである。お節料理に入れたりするようだが、我が家ではそうしていなかった。もっとも、なますを作ってそれに柚子を少々入れてはいたが。
 親父が自分で作って一人食べているのを見ていて、傍で美味しそうとは思わなかったが、死んでから無性に親父のまねをしたくなり、自分でも作ってちょこちょこ食べるようになった。改めて口に入れるとこれがなかなか旨い、飽きない。
 近くを散歩していると、秋には柿、冬には柚子が生っている庭先をよく見かける。いずれも捥ぎ取って食べようとしない家が多い。私は柿が大好き。自宅の裏庭に生った柿は残らず食べる。柚子は砂糖漬けにしてわざわざ食べる家などあまりないだろう。冬至の柚子湯に数個入れるほか、何かの料理の風味づけとして少量使う程度ではないか。だから、いつまでも庭先で生っている訳である。贅沢な世の中になってしまったものだ。そういえば秋に生る栃の実なども、拾って栃餅などに料理して使う人は滅多にいない。



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