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 二者択一というのは罠みたいなところがある。だから用心しなければならない。
 うどんが好きかそばが好きか。ネコ派かイヌ派か。イエスかノーか。早稲田に入りたいか慶応がいいか。食後はコーヒーか紅茶か。こういった設問を出されたら、とりあえず真面目に考え込んでどちらかを選びそうになるが、選択肢を二つに絞ったこと自体が既にトリックになっている訳である。うどんもそばも好きな人、両方とも嫌いな人はあまり想定されていない。もしそういう答えを出してしまうと興醒めした雰囲気になる場合が結構あるからである。
 クイズやマークシートのテストなら、どちらかが正解ということで簡単に決着をつけられるが、世の中のいろいろな事象について、選ぶべきものが二つしかないということがそもそも非現実的なのである。最近話題になっているLGBTの議論にあるとおり、男か女かですら、簡単に答えが出ない時代である。
 「ダイバーシティー(多様性)」という言葉が流行っているが、多様性を多様性として受け止めていただけでは科学も文明も進展しない。何とか分解したりカテゴライズして単純化しようと試み、そうやって人類は知見を得ながら進歩してきた。
 一般的な人間が日常生活において実際的な判断を行う場合、選択肢が二つしかないという簡素な状況はあまりないことだろう。もしそういう場面に遭遇したら、まず眉に唾をつける必要がある。選択肢は常に3つ以上、これがノーマルというものだろう。
 私は昔から、うどんかそばか、猫が好きか犬が好きかみたいな議論が嫌いだった。うどんかそばかラーメンかパスタか、犬か猫か金魚か爬虫類か、ビートルズかローリングストーンズかモンキーズかレッドツェペリンか。適当な数の選択肢があれば、自分が満足するように喜んで複数でも単数でも選択したい。



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