税務署より愛を込めて
署とつくものには
あまりご縁はないけれど
ちょっとドキッとするもので
「大好き」なんて言うことはきっとない
そんなところから来た人は
若いイケメンの優男さんでして
時間きっかり服装バッチリ
「嫌われ者です」の挨拶がカワイイ
何やら専門用語を交えては
いろんな本音をさらけ出して
「税務...【続きを読む】
もぐらの歌
真水で洗い流したような空気が
顔を上げてごらんと誘ってくる
やっと咲いた庭の小菊に
ちょうど良くなってきた陽の傾き
そこにいるのなら教えて
そこまで来たのなら答えて
先が見えないときにはどうすればいい
何も見えないときには何を見ればいい
あ...【続きを読む】
柿食えば
月の満ち欠けについて
月と地球と太陽を紙に書いて
きちんと説明することが 出来ません
満月と三日月はわかっても
上弦と下弦の見分けなどつくものですか
名にし負わば かぐや姫めぐみ
奈良時代の頃に中国からやって来て
広まっていった柿の実のびっくり甘さは
法隆寺の鐘が鳴るた...【続きを読む】
秋の日のワンピース
四月以来の好天に恵まれて
文化の香り高く
その日はやってきたのでした
「楽しい時間を過ごしましょう」という挨拶を携えているのに
緊張と不安から離れられない自分を
救ってくれるのは渾身の裏付けだけでした
来賓の市長さんのお隣で...【続きを読む】
そこに秋があって
これが夕焼けなら
明日が晴れは間違いない
もしも朝だけ雨ならば
たいしたことはない私の腕まくり
落ちるところがコンクリートでは
あまりにかわいそうだから
拾っていこう痛くないように
リスと私とどっちに食べられたいか
秋には秋の暮らし向きが...【続きを読む】
初めてのこと
花にも影があるんだと気がついてみると
陽のあたる美しさだけを見ていたことを
素直になって詫びている
雲の本質が形なのではないことを
科学が教えてくれた時に
文学少女は腰を抜かしたけれど
たまには私だって魔女になれるんだから
自分の足で登れるんだから
今日も初めてのことに出会えるんだからと
そ...【続きを読む】
それでも私は
明日の自分に何があるのか知らないから
目の前のデータと経験則で予想を立てる
大袈裟に
より楽観的に
もっとも悲観的に
結局は何が起こっても
私は私を生きていくのだから
何もかもを評価するのではなく受け入れるしかない
心のままであればよいと決めてはいても
沈着を装うつもりの...【続きを読む】
一句の味わい
もう秋になるなあ
私が私になってからどれくらい過ぎたろう
川柳に出会ってどのくらい経つのだろう
母の掌をやがてこぼれてゆく葡萄 佐藤美枝子さん
もちろん私のではありません
川柳にのめりこもうとしていた頃に出会って
大いなる力を持って私の背中を押してくれた句です
...【続きを読む】
佳日
お互いを恋うる思いにはひとかけらの疑いもなくて
その名前を呼び合えば
生きる意味を言葉では言えないまま
高熱で燃え尽きてしまっても悔いなど残らない
愛し愛されるという今日の誓いが
運命をも動かし
永遠とも思える未来を約束するだろう
合言葉は簡単「なかよし」
暗い道も
登り坂も
引いてあげ...【続きを読む】
???
サイレントキラー?
正常高血圧?
カルシウム拮抗薬?
わからないことだらけ
低めの血圧標準値?
製薬会社の陰謀?
減塩に減量に運動?
真実は何?
統計の数字より
私という個体にとってを
優しく静かな言葉で
説明してくれないかなあ
母もおばあちゃんも長生きだよ...【続きを読む】
新米を待っている
たったの一句にとあるところから
新潟産のコシヒカリをいただきました
やはりお米はとてもありがたくて
それがたとえ29年度産でもです
米びつにもまだたくさんあって
食べていくのには困らない
裕福な家庭になった気がしています
地元産もブランド品もとてもおいしい
秋だと気づかないほどまだ暑いのに
窓か...【続きを読む】
Fun Run for November
数えてみたら
4、5、6、7、8
もう五ヶ月になる
ゼロにしなかったことを
自慢なしの誇りと思って
やっと走り出す少しずつ
迷いや悩みやパッシブな心に
コーチの励ましよりも効いたのは
締め切り最終日の駆け込みエントリー
「落穂拾い」のように
一歩ずつ「落ち歩...【続きを読む】
思い馳せて秋
高いところにあって
手の届かない木の実は
きっととても甘いのだろう
まだ季節には届かない淡い紫に
会いたい人の名をそっと告げてみる
憧れや心配が募れば色だけは増していく
窓辺にある思いの幾らかを
ガラスが反射してしまうので
風さえ立てば開け放ってみるつもり
閉じ込められた場所にいるのではなく...【続きを読む】
老年思春期
元気ですかと問われれば
これを元気というのなら
そうでしょうと答えておいて
ちょっとだけ陰った心を抱きしめる
背が伸びて美しさを増して
あこがれに向けて胸は高鳴り
意味もなく走り出すのを止められず
明日ばかりを夢に見ていたはずなのに
今はもう
思っているよりもずっと
思っ...【続きを読む】
夏が好きになる
Excelで一週間の表を作ろうと言い出した
全部で12人の予定と食べる事
買い物メモにお風呂の順番その他諸々
結局は書類の裏の手書きが残ることになった
頭の中に置いておくものがあると
きっと抜け落ちてしまうからと
何もかも書き出せば表の形が崩れていく
誰もが元気で過ごせるようにと頑張る...【続きを読む】
雨上がりの心に
地震 こわい
カミナリ こわい
火事 そばで見たことはない
親父 もういない
近頃こわいものはといえば
バター好きのコレステロール値
壊れているのか妙に高い血圧計
まだ箱から出していない体重計
順調な老化には目を背けながら
健康管理に想いだけ馳せて
羽のように軽い体重に憧れても
計...【続きを読む】
CROSSROAD
まっすぐ行くと行き止まり
右は国道の信号警察署
戻るのも何だから
いつもの左を選びます
知っているつもりのこの道には
季節と時間の彩りと刻々の私の心
いつか知らないところまで
行き着くまでは歩きます
あの日あの時あの交差点で
出会って一緒に歩き始めて
今日も同じ道にいる人と
次の分かれ道まであの角...【続きを読む】
夏のひとりごと
これは?
茄子
暑いのでよく育ちます
これは?
トマト
雨が少ないのでどんどん甘くなります
あれは?
お昼寝の後のお楽しみ
井戸からの水はちょうどよく冷たいのです
「こいわ〜あんだっけわ〜」
よく回らない口の幼い問いかけを思い出しました
今日から私専用の新しいかじった林檎です...【続きを読む】
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