私は誰
泣きたいほどじゃなくても
くりかえすためいきでは
落ちてしまったイチジクほどの
達成感も生まれるはずもなく
日陰の花でいいと
すべてのプライドを捨て去って
あるがままと何度も言い聞かせ
せめて1キロだけでもと走り出す
雨はまだ秋ではなく
風は水を含んで
ま...【続きを読む】
しあわせさがし
私はしっかり握ってきた
離れないように今日も握りしめている
僕は毎日まつげに乗せて
おひるねの時しあわせの時
二人なかよく冒険大好き
五人家族のために青い鳥を探します
きっとここにあるよね
しあわせはちかいところにあるんだから
そんなわけで
物知りの私は木陰のしあわせ
 ...【続きを読む】
雨を待っている
夕立らしいものもなく梅雨が明けて
本物の夏は何もかも瞬時に乾かす
深く根を張った庭の住人たちも
水から上がってしまった私たちも
体の中の海をさえ薄められず
熱を下げるための蒸気システムは動かない
歳とともに溜まっていく思いよりも
からだそのものに積もっていく温度
&nb...【続きを読む】
夏の元気
カエルがいる
バッタつかまえた
大きいクモの巣見つけた
おばあちゃんはカマキリつかめる?
池の底にまで容赦ない太陽に
熱風と戦う大量の汗
そんなことおかまいなし
小さなカラダに真夏ほどのエネルギー
いくつ泊まれるの
お父さんはいつ来るの
少し穏やかになった「なぜどうして」...【続きを読む】
みんなよろこんでいる
このほかに茗荷と無花果
もちろん茄子も
長すぎた梅雨を
恨みもせずに微笑みます
&n...【続きを読む】
南から
数日来の熱風を思えば
確かに夏は
南からやってくる
いつのどこからなのかは
風の起こるのを誰も見てはいない
強い陽射しに
責を負わせようとするなら
少し違うかもしれない
雲があれば雨ならば
気分だけでも扇風機でも
秋は北から
吹き込んでしまった南風が
帰りがてらに連れて...【続きを読む】
梅雨つれづれ
夏があんまり暑くならなければいいなあ
電気代助かるし私のデスクは冷房は無いしね
そんなことかみさまが聞いてくれたはずはないけど
それでもなが~い梅雨空はそれはそれで
ほらお花だって困ってる
お日さまはどこ?私はだれ?
カブトムシとセミの夏を
心待ちにしている少年の見る夢も
いつまでも...【続きを読む】
跳べば飛べるか
書き写すわけでもなく
いまどきの本はクラウドに置いてある
コンピュータでもスマートフォンでもいつでもどこでも
でも古今和歌集は悩ましい言葉が難しい
悩ましいといえば
白菜かキャベツかニラはにんにくは
「ぎょうざをいっしょにつくろうね」のメールに
キッズ向けの手順と材料を...【続きを読む】
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