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 それは、私の好きなドライブの延長ではなかなかに到達は困難と思われるほどの遠方から届けられました。盛夏を彩る食べ物の中にあって、子供から大人まである種の魅力(きっとそれは楽しさ!)を感じるとすれば、それは西瓜とも違うしもちろん秋近くになってからの果物とも違うものでしょう。朝取りの、それも畑が近いのならば、台所でお湯を沸かしておいてからというくらい新鮮さを一番に考えるものらしい食べ物です。甘さが消えていくからというのは、人間ならば前向きな成長だろうけれどこれはそうはいきません。

 もちろん急いで捌きはしたのだけれど少なくても一日以上経っています。見た目は素晴らしい。茹で加減は何度も口に運びながら確かめたから申し分なし。塩加減も大成功。しかし残念なことに「スイート」の冠通りの甘さが今一つ感じられないようです。旅が長かったからねと語りかけながら、三人家族にはたっぷりすぎる初物を、長生き150日分一気に頂きました。後になって分かることなので、この時には申し訳ない感想を持ったことを許して下さいね。実は次の食事の時に食べたのは長旅の疲れも緊張も解けた代わりにしっかりと冷めた物。これは甘い。まさしくスイート。ごめんなさいね、玉蜀黍さん。正真正銘文字通りのスイートコーンでありました。箱に詰めて、宛名書きをして、送料をかけて、「私に届け」の思いと共にお心遣いをいただいたことにも感謝感謝です。お礼には先ずは写真をということにいたします。

 ところで、台所に近い畑といえば「春菊ちゃん」こちらは写真はありません。あっという間に食べ尽くしてしまいました。それも次々に育つ脇芽を、一番美味しいと思われるタイミングで、お湯を沸かしてからザルとハサミをもって取りに行くのですから、もう可哀想も何もあったものじゃありません。おひたし、てんぷら、そして圧巻は胡麻和え。これは料亭「岡本」の定番メニューに出来るほどの仕上がりでした。口の中で踊り出し、喉を通ってからもしばらくの間私をくすぐり続けました。

 またまたごめんなさい。感想だけです。そして「春菊ちゃん」ありがとう。付け加えることがあるとすれば、彼女との関係は熱く燃え上がり行き着くところまで熟し、思い出と共に私の中に入って溶けてしまいました。自分で仕掛けた三角関係はこれで消えます。残りの時間を「ジャガイモくん」との二人だけの世界に全てを注ぎ込むことになります。

 そう「愛とは、決して後悔しないこと」

 

身を捨てる畑の愛を食べつくす   めぐみ

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