イイワケという物怪が
心の中に棲んでいて
何につけても出しゃばってきては
純粋無垢な私の心を弄ぶのです

言い逃れ
逃げ口上
申し開き
などの忌まわしい技を使って
邪念や私欲といった甘い罠で
最後は筋さえも通らない
深い後悔の穴の中へ
引きずり込もうとするのです
素直に感じたままではなくて
人間の道具の中で一番不完全な言葉でもって
その場限りの快楽を囁きます
物怪から逃れてしまいたい
逃れることさえできるならば
少女のような自分になれると
私自身がイイワケの物怪?

鮮やかにパッチワークの私小説 めぐみ