「散歩しよう」
「うん 二人っきりでね」
逃避行日和 駅までのお散歩
「高いけど行かれるかしら」
「大丈夫 ボクがついてる」
階段を上り切るまでグーチョキパー
「わーい 一輛だ」
「違うよ 一輛編成だよ」
汽車は皆999に憧れる
「紫峰って 今日はむらさき色じゃないね」
「山のあなたの空遠く・・・」
双峰の山に二人の明日を問う
「写真は前から撮らないでね」
「後ろ姿だってとってもきれいだよ」
ゆっくりと歩く下界に溶けていく
「ここで静かに建設工事しているわ」
「何階建てになるんだろうね」
私も春を待ってる霜柱
「もしもし 聞こえますか?」
「お金入れたの?」
「もしもし ニュースです」
「ケータイあるのになぁ」
「霜柱見つけました 寒いのでもう帰ります」
もう少し最後のコイン落ちるまで
電話 BOX スーパーマンになるために めぐみ
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植竹団扇_団扇の噺_ISBN978-4-8237-1451-1.webp)
