蜘蛛はわたくし
一本のたて糸から誰にも邪魔をさせずに
朝露輝く空中御殿を築く事が生のベース
美しいこの躯を嫌うことは罪悪と心得よ
脚を数えて昆虫ではないと分類などして
本質を問わぬことは愚かであり下らぬ事
狩りの姿は美であり孤高そのものである
この場所に現れてこの時間を生きる事で
全て悟り切って燃やし尽くす空間魔術師
個の名は無くとも糸を紡ぎつくす心意気
わたくしは雲
季節だけが姿を決める権限をもっている
風にも何かを任せたままでここまで来た
高く行く時も低く垂れ込めても空は許す
群れては千切れ整列し消えるまでの自由
如何なる物とも引き換えでない生と滅を
何も語る事無く雨と雪だけは知っている
時には満月さえも遮り秘密を守り切れば
落陽のドラマの脇役を務めるおおらかさ
この空からあの空まで自在が運命と知る
暁光に囚われの身か女郎蜘蛛 めぐみ
Loading...


















































