風の音に目を覚ます
しばらくして始発列車が動き出す
雨戸を開ける
テレビが最高気温を告げる
一日中絶え間なく あらゆる音に囲まれている
BGMのない喫茶店がある
そこにあるのは人々のざわめき 食器のふれあうかすかな音
たまらなく心地よくて目を閉じたくなる時間
それは一種の雑音かもしれない
けれども人の声というものは確かに耳に気持ちよく
不思議な体温でもって私をまるごと包んでくれる
できることならいつでも 気持ちのよい音に囲まれていたい
目にする言葉もあたたかなものでありたい
だから今日も探している
洋服を選ぶときのように何度も着替えてみる
大きすぎもせず小さすぎることもなく
今の自分に一番似合いそうな言葉が見つかるまで
サイレント映画は音に満たされる めぐみ
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