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 以下に述べることは、読み進めていって不快に思ったら途中でやめてもらって全く構いません。
 東京での大学生活は四畳半の下宿住まいだったが、昼夜逆転した日々を送っていた時があった。ということは、夜が更けても灯りを消して寝るということをしない。日が暮れてから明け方になるまで蛍光灯を点けていて、朝になって寝入るようなことをしていた。
 ある夜、本を読んでいると畳の部屋の対角線を黒いものが走っていくのが見えた。なんだろうと思ったが、すぐにこれはゴキブリだと判明し、それからゴキブリの気持ちを考えた。
 この部屋の主は、一晩中灯りを点けている。暗くなって活動するオイラにとっては迷惑な話しだ。夜行性のオイラはいつ動き出せばいいというのだ。えーい面倒だ。部屋が明るくてもエサを探しに出かけよう。
 てな訳でゴキブリ君は痺れを切らして私の目の前に現れたと推理した。日増しにその数が増えてきたのが分かる。私はゴキブリの存在にあまり興味がなかったのでそのまま放っておいたが、二階の下宿人からいろいろ言われて、ゴキブリホイホイを買って部屋に置くことにした。そうしたら、いやあーかかるわかかるわ。中を覗くとまさに死屍累々の状態。唐揚げにしていいくらい、と言ったら極めて悪趣味な表現か。
 私には、ゴキブリは鈴虫の親戚程度にしか思えないのが正直なところであって、恥ずかしながらそれで現在に至っておりまする。人前ではあまり言いませんが、つい喋っちゃいました。

  ゴキブリも鳴けば人には嫌われず   博史
  (註:んなことはないか)

 

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