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 毎年我が家の庭先に福寿草が咲き始めるのは2月中旬頃だろうか。寒明けの寒さも次第に弱くなる頃、春もようやく近づいてくる気配を感じさせてくれる花が福寿草である。
 若い頃は福寿草が咲き始めることにさして興味はなかったが、冬の栃木の寒さがしみじみ我が身に堪えるようになった40代になると、庭先の春の目覚めに自然と気持ちが向くようになった。芽が出て葉っぱを伸ばして黄色い花を咲かせる。今年も春が来てくれることを福寿草は素直に教えてくれる。
 花が咲き終わって葉も枯れて、季節は春から暑い夏を経て秋に向かう。その間、福寿草は地中の中で人に忘れられたように眠っている。また冬が来て、地面から顔を出して花を咲かせる福寿草のその芽は、我が家の庭先で一体いつ頃から出始めるのだろうかと気になりだした。50歳頃のことである。1月下旬には芽は既に大きくなっている。それでは初旬に団栗のような芽が出るのか。毎年観察するようになった。
 その観察を数年続けた結果、我が家の福寿草は、毎年12月下旬の大晦日には既に芽を出ていることが判明した。春を待ちわびる思いを遡れば旧臘にまで辿り着く。私なりの感慨を持った次第である。

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