ピーターの法則について
「ピーターの法則」という言葉を聞いたことがありますか?
多分20年ぐらい前の頃だったと思うけど、私はどこかの新聞の記事でこの理論が紹介されているのを何気なく読み、すぐになるほどと納得した記憶がある。どのようなことなのかは、インターネットを開けばすぐ理解できる。南カルフォルニア大学教授のフローレン...【続きを読む】
事務という技芸「事務道」について
新型コロナウイルスの感染拡大に関する話題は当分続くことだろう。人類はもう元に戻れない次元に入ってしまったのかもしれない。
こういうことについて素人の私が話せることはほとんどない。専門家や評論家にお任せするほかはないが、新聞やテレビでよく出てくる「持続化給付金」とか「定額給付金」に関連したことなら...【続きを読む】
大会における小選挙区制と比例代表制
川柳大会の入賞方式には、概ね三つのやり方がある。
一つ目は伝統的な方法で、いわゆる前抜・五客・三才の入選句を点数化(一般的には1点・2点・3点とするものが多い)して、その合計点で上位の者に賞(楯や賞状)を与えるものである。同点にならないように配慮して、点数に差別化(開き)を設ける場合(例えば1点...【続きを読む】
火事とテロ
高校生(男子校)の頃、学校の近くで民家の火事が発生した。消防車のサイレンが鳴り響き、授業中にもかかわらず生徒のみんなが校舎の屋上に駆け上がり、遠見で現場を眺めていた。全員が野次馬である。煙がもくもくと上がり、炎が大きな塊となって暴れている。その凄さに圧倒されながらも、わあわあと喚声を上げてみんなが...【続きを読む】
キャッシュレス5%還元
昨年10月1日の消費税率10%引上げに伴い、経済産業省のキャッシュレス・ポイント還元事業が開始されたが、昨日の6月30日でそれは終了した。
無職の年金生活者である私は、ほとんど毎日スーパーなどへ買い物に出かける。一番によく行くところは近所の某スーパーなのだが、大手系列の店なのでこの還元事業は適用...【続きを読む】
「好き」と「嫌い」
若い頃はいろいろなことで思い悩むものであるが、私はある時期「好き」と「嫌い」について深く考え込んでしまった。臨床心理学的には好きも嫌いも感情のエネルギーを対象に放出することだから結果的には同じこと。可愛さ余って憎さ百倍、などという諺があるし、好きで好きで堪らなかった異性がある日突然些細なきっかけで...【続きを読む】
漫画が読めない
今更ながら正直に話すと、私は漫画をうまく読めない、だからあまり読まない。どちらかというと漫画を読むのが苦手な方なのである。こんなことはあまり人前で言ったことがない。恥ずかしいからである。発達障害と関係しているかも、などと以前自分なりに思ったりした。
テレビのアニメは子供の頃よく観た。鉄腕アトムや...【続きを読む】
桑原武夫の第二芸術論
大学生の頃、桑原武夫(フランス文学者・京大教授/1904-1988)の論じた第二芸術論のことを知った。学校で教わった俳句や短歌などにあまり面白味を感じていなかったので、なるほどそのとおりだと共感したのである。
1946年に発表された「第二芸術 ―現代俳句について―」(岩波書店の雑誌『世界』に所収...【続きを読む】
本の読み方、句の読み方
大学生の時に「本はどう読むか」(清水幾多郎著/講談社現代新書・1972年)という、本の読み方について論じた本を読んだ。そこに書かれていた要点の一つを簡単に説明すると、著者がじっくり考えて何度も練りに練って推敲したと思われる文章は、読む方も繰り返し丁寧に読んで理解しようと心がけ、そうではなく思ったこ...【続きを読む】
旧字体・旧かなづかい
高齢化が進行している川柳界において、旧字体・旧かなづかいで詠む人がかつて多かった。戦前の国定教科書で国語を学んだ世代である。今ではすっかり少数派になってしまったが、子供の頃に学んだことは時代が変わろうとなかなか直らない。まさに「三つ子の魂百まで」の典型的な例なのである。
昭和3年生まれだった私の...【続きを読む】
漢字とひらがな
漢字・漢語(熟語)は中国で生まれて日本に伝来した。日本にはもともと大和言葉(和語)があった。これを合体して、漢字の訓読みが生まれた。漢字をどう訓読みで当てようか、これは日本人自身の問題、日本語の世界の約束事である。
漢字の送り仮名の議論がしばしばなされる。国語辞典、用語・用字辞典などで確認してど...【続きを読む】
「将来」と「未来」
「将来」と「未来」の二つの言葉の用法の違いについて、「類語国語辞典」(大野晋・浜林正人著/角川書店)には、こう注記されている。「『将来』は、きっと実現しうることや、ある程度必然性のあることに、『未来』は、『将来』より先をさすことが多く、漠然としか予想できない不確かなことに使われる傾向がある。」
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盆栽の宇宙
私の父は松の盆栽を趣味にしていた。昭和の高度成長期の時代、庭先に松や皐月の鉢植えを並べている家は結構多かったのである。
剪定と水やりの手間が大変で、夏場の水やりは中学・高校生時代の私も手伝った。父親が皐月の盆栽を育てている家の友達がいて、お互い水やりの手伝いの苦労で愚痴をこぼし合ったことを憶えて...【続きを読む】
「安全安心」について
「安全安心」という言葉が四字熟語としてすっかり社会に定着している。昔はこんな言い方はなかったのではないか。
安全とは客観的な事実を指す。安心とは主観的な心の状態を言う。客観的な安全性が確保されれば、すなわち主観的な安心感は自ずと生まれ出るはずである。
しかし東日本大震災による原発の安全神話の崩...【続きを読む】
黒船が来れば秋入学
黒船が来航して明治維新があった。日本の近代化はそこから始まり、富国強兵、殖産興業、文明開化が進められた。そして大日本帝国は日清・日露の戦争に勝利し、大東亜戦争へ突き進んで負けるべくして負け、ようやく終戦となる。戦後、GHQの占領下で農地解放、教育改革、財閥解体などの諸政策が遂行され、高度成長期を経...【続きを読む】
文芸仲間の死
以前お話しした「読む会」の仲間の一人が3月に亡くなった。クモ膜下出血で急逝したのである。享年68歳。
内々に葬儀を済ませていたようで、逝去して1週間ほど経ってから訃報が私の方にも届いた。お線香を上げに自宅へ行ったら、奥さんに生前の話しをいろいろと伺って大変驚いた。
別居生活が長く夫婦関係は破綻...【続きを読む】
許可なく立入りを禁じる
前回の続きのような話しになるが、以前少々理屈っぽい人に出会った。その人が「許可なく立入りを禁じる」の看板を見て、これはおかしいと言い出した。
「許可なく」の「なく」は形容詞「ない」の連用形である。ということは、それに続く言い回しのうち用言の品詞に係ることとなる。「立入り」はもともと「立ち入る」の...【続きを読む】
喋れ!喋ろ!
私の卒業した高校は男子高で、一応は進学校だった。それなりに授業は厳しかったが、化学のM先生の時はきついシーンがたびたびあった。一通り黒板を使って教科書のことを説明した後、きちんと理解できたかどうかをみるために指示棒で適当に生徒を指名して質問するのである。生徒が答えられなくて黙っていると、強い栃木訛...【続きを読む】
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