去年の冬頃から、少し体力が落ちてきたなと実感するようになった。高齢者になるというのはこういうことなのだと改めて考え込んでしまう時もあった。
朝起きて、洗濯物があると洗濯機に放り込み、水はお風呂の残り湯を使っている。以前は小さなポンプを使って汲み上げていたのだが、運動方々ポリバケツで汲んで入れるようになった。これを退職後ずっと続けていたのだが、次第に朝起きてからの気力がすぐには出なくなり、この作業が出来なくなってしまった。
いつも寝起きにはマグカップに入れた牛乳を電レンジで温めて飲んでいて、その後この水汲み作業に取りかかるのだが、とにかく力が出なくなった。牛乳だけでは力が付かないと、お歳暮でいただいた箱の蜜柑を一つ食べ、朝食前の空っぽの胃袋に少しでも何かを入れてから水汲みをするようになった。年を取ったことを確実に実感した次第である。
年が明けて箱の蜜柑も次第に少なくなって底をつく。代わりになるものはないかと考えて、バナナを思い出した。これならりんごなどと違って皮の剝き方が簡単ですぐ口に頬張れる。毎日、朝起きてマグカップの牛乳を飲みながら、チンパンジーのように皮を剝いてバナナを食べることが習慣となり、現在に至っている。スーパーのチラシを眺めると、バナナは曜日によって必ず特売がある。それを見逃さず買うようになった。
たかがバナナの話しであるが、老いていくことを実感するのに少なくとも私にはそんなバナナが大いに関係していることを改めて認識した次第である。
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