短編小説「AED」(4-4)
それを聞いた後、二人は駅ビルの本屋の一件を語り出した。紀子は真剣に耳を立て始めた。
夜も更けて真衣が自分の部屋に戻り、拓真もお風呂に入ってそのまま布団の中に潜り込んでから、茶の間で紀子がコーヒーを淹れながら隆一に訊いた。
「パパ、真衣が再来年の大学受験で医学部志望だということ知らないでしょ?だい...【続きを読む】
短編小説「AED」(4-3)
最後の手段となる電気ショックが始まる。はだけた男性の胸には既にパッドが付けられていた。青年の指示で集まった周囲の人たちは全員後ろに下がって息を呑んだ。機器の音声も体から離れるように言う。
いよいよショックのスイッチを入れる。わずかの時間で男性の意識が少し戻ったような、眠りから覚めたような顔を見せ...【続きを読む】
短編小説「AED」(4-2)
午後六時を過ぎた頃だろうか、二人は玄関を出た。もうすぐお正月、慌ただしさが既にピークになっている時期、商店街に近づくと忙しく歩く人の数もかなり多くなっていた。
「パパ、お店に行く前に駅ビルの本屋に寄って行っていい?参考書を買わなきゃいけないの」と、真衣が歩みを止め、隆一の方へ向き直った。
「別にい...【続きを読む】
短編小説「AED」(4-1)
このブログも4月からは始まって奇数日には必ず投稿するようにしているが、話しのネタもなくなりそうになったきた。
という訳で、平成30年元旦の下野新聞「新春文芸」の短編小説部門(松本富生 選)で佳作に入賞した私の作品を4回に分けて掲載することとしたい。これで4回分8日分は稼げることとなる。なお、佳作...【続きを読む】
タバコとの付き合いについて
タバコとの付き合いは、大学生になる頃に始まる。高校時代も吸ってはいたが、遊び程度。大学に入ると周りは吸っているのが多数派だったので、当然のように吸い始めた。セブンスターが100円だった(その後いきなり150円に値上がりしたが)。
タバコを止めたのが32歳の時である。肺の調子がおかしいので気管支鏡...【続きを読む】
我が家の餅つき
我が家の餅つきは、多分私が生まれる前から毎年12月30日にやっていた。臼と杵を使ってする餅つきである。そんな餅つきをしている家庭は近所では私の家ぐらいだけだった。子供の頃は、餅つきの音が隣近所に響いて聞こえるのが少し恥ずかしかった。
中学生になると、杵を何とか持ち上げて搗けるようになったが、まだ...【続きを読む】
栃木県における年末の大掃除
我が家の大掃除は毎年12月下旬にやっているが、今年は11月中旬に娘夫婦が孫を連れてやって来るのでその前に綺麗にしておこうと、迎える1週間前に半日かけて一人でやった。いい天気の日だった。
いつものように家の中を一通り掃き掃除、拭き掃除しながら、感じたこと、思ったことがある。
栃木の冬は寒い。拙宅...【続きを読む】
「添削から学ぶ 川柳上達法」について
4月5日のブログで予告していた「添削から学ぶ 川柳上達法」(新葉館出版)がいよいよ発行となった。11月16日が発行日となっているが、この日は大安で、担当編集者の丁寧な計らいによるものである。
改めて宣伝する訳ではないが、件のブログでも書いたとおり、初心者だけでなく中級者にも是非読んでもらいたいと...【続きを読む】
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