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 私の二つ年下の後輩が職場の再雇用でまだ働いている。マラソン仲間だったので今でも偶に会っている。後輩の話しを聞くと、仕事の愚痴がよく出るのだが、隠居した当方としてはいつも聞き役に徹している。
 コロナの影響はどこの職場でも大変な思いをさせているのだろうが、その後輩の部署はコロナでいろいろなイベントが中止となり、一時的に開店休業に近い状況になったようだった。一応持ち場の責任者なので何とか部下には仕事を与えてそれなりに働いてもらいたいと腐心しているのだが、ついにやるべき業務も底をつきそうになってきた。特に派遣社員として来てもらっている女性たちには日々やってもらうことがかなり減ってきた。
 後輩は業務管理に悩んだ末、その派遣社員たちに対して、こんなことを思いついて言ったそうである。「明日やれる仕事は今日は絶対やらないでください。明日の仕事は明日やるようにしてください」と。普段の仕事では「明日やる予定のことでも今日やれる余裕があるなら今日やってください」という基本コンセプトで働いてもらっていて、それはどこの職場でも大体該当することだろう。それがビジーなビジネスの要諦の一つである。しかしこれとは全く真逆のことを指示したのである。コロナ禍の状況では逆もまた真なり。いや逆こそ真なりと後輩は悟ったようだった。そしてそれで何とかコロナ禍の当面の日々を凌いだらしい。
 その話しを聞いてからしばらくして、自分の年金生活を改めて振り返ってみた。何と、まさにこの後輩の発した言葉のような生活を日々私は送っているではないか。現役時代は仕事に追われても仕事を追うような余裕はあまりなかった。いつも時間に駆り立てられながらするのが仕事というものだった。それがひっくり返ったのである。物事の進行管理は自分が決める。
 栃木県文芸家協会の事務局用務、同協会のホームぺ―ジの管理運用、総合文芸誌「朝明」の編集作業、読売新聞とちぎ時事川柳や川柳マガジンの選、そしてこのブログの更新など、これらを時間に駆り立てられて日々こなしている意識はあまりない。強いて言えばブログの更新には少し焦ったりしているが…。今日は今日の分をやる。時間に余裕が出来ても明日の分はやらない。その日その日に割り当てたことは変更しない。何かで遅れてもそれで何とかなるならそのままにしておく。取り返そうとはしない。毎日何かをやってそれを生業にして頑張っている訳ではないのだから、あまり慌てない。慌てることは高齢者の心臓とメンタル面にあまりよくない。これは大切である。
 この金言を当たり前のこととして、私は少しずつ老いていくんだなぁとしみじみ思った。



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