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 NHKや民放の短歌、俳句番組をよく視聴する。川柳を紹介して学習する番組がなかなかないので、私なりに勉強の代用をしているところもある。同じ短詩型なので共通するもの(言葉の味わい方、言語観など)があり、自作を詠むうえでの参考になっている。なるほどとためになることがしばしばであり、共感する解釈や批評・添削があると、そのとおり!と思わず膝をぽんと打ちたくなる。しかし疑問を持つ事例も出てくる。
 短詩型文芸は所詮主観的なものでいろいろな詠み方がある。だから、作風には流派や師系がいくつも存在している。王道があるものではない。もちろん川柳もその例外ではない。理屈では括れないものが必ず出てくるから、学問的に究めようとしても限界がある。
 さて、テレビを観ていて疑問に思うことの中で一番多いのは、応募された作品に対して、ズバリ言い切った解釈を施してあっさり添削してしまう場合である。その小気味よさ、滑らかなものの言い方を素直に聞き入れて感心する時もあるが、そう思わない、それは違うのではないかと疑いを持ち始めて、結局は白けてしまうこともたびたび経験する。これは、短歌、俳句のいずれも同じである。
 先日もある俳句番組で指導講師が、七五三の祝い方について、昭和や平成初期・中期を彷彿させるような古い認識で説明しているのを聞いていて、これはまずいとすぐに思った。今は時代が移り変わって、決してそのような知識では括れないことを知らないのかとがっかりしてしまった。それはあまりにも古い感覚じゃないの?とツッコミを入れたくなったのである。それ以外にも、大学受験を題材にした作品ついて、勘違いしたような添削をしているのを見て、番組制作スタッフは事前にその考え方の誤りに何故気がついて指摘しなかったのか、と言いたくなった。指導者のカリスマ性に怯んで何も言えなくなっているのではないか、とも想像した。
 旧暦や二十四節気の感覚を大事にしているのも、いかがなものかとツッコミたくなる。地球温暖化で日本の気候もかなり変化してきている。元に戻ることはないだろう。近未来的には生成AIが物事を判断していくに違いない。とにかく時代に合わない古い感覚は脱ぎ捨てないといけない。もちろん懐古趣味に浸って詠むことは依然として問題ない。それは別次元の話しである。
 私の個人的な経験から言えば、短詩型の世界では女流の指導者や師匠が同性の女性愛好家に(いささか熱狂的に)支持される、そして主宰する結社に入って強固なまとまりになるケースが多いような気がする。そういったところでは、カリスマとなった著名指導者・師匠の発言が絶対的なものとして受け取られているようだ。
 教えを乞うためには反論することは論外という雰囲気があるのではないか。私みたいなへそ曲がりには苦手な世界である。満足にものが言えないことは相当息苦しい。誰の発言だろうが、自分で感じたことや思ったことをもとにどんどんツッコンでいく、議論する。そして自分が何かを話し出した時には逆にどんどんツッコマれていく、反論される。そういう自由空間が好きである。

 

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