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 昭和30年代から40年代にかけての私の小学時代の話しを一つしたい。
 毎週月曜に行われる朝礼の時、校長先生のお話しで、よく「めいめい」という言葉が出て来た。例えば「夏休みには、めいめいが健康に気をつけて楽しく過ごしてください」などと全児童を前にして話す訳である。低学年の頃は「めいめい」イコール山羊の鳴き声の「メ~メ~」だと理解していたので、夏休みは本当に山羊のように鳴かないといけないのかなぁ…、と真面目に思っていた。
 中学年になって、小学校の次は中学校、その次は高校、さらに大学と勉強が続くことを知った。高校の普通科は、成績が普通の人が入るものと勝手に思い込んでいた。大学の理工学部は、お利口な人が入学するものと想像していた。
 高学年になって、NHKのニュースで東京六大学野球の試合結果が報じられるのを観るようになった。明治、法政、立教、慶応、東大と、そこら辺りの漢字は、国語と社会科の授業の知識で何とか読めた。しかし「早稲田」がどうして「わせだ」と読めるのか、全く分からなかった。もちろん熟字訓などという知識も持ち合わせてなかった。密かに「はやいなだ」と読んでいた。それから何年か経ってその大学にまさか入学するとは、夢にも思っていなかった。

 



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