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 宝くじは、欧米では「愚者の税金」と言われている。販売額の約40%は胴元である地方公共団体の儲け(収入)となる。残りの40数%が購入者に当せん金として還元され、更に10数%が手数料・印刷経費・広報費に使われる。例えば総額100億円分の宝くじが販売されたとした場合、もしそれを残らず全て買い占めたなら、40億円程度は確実に戻ってくるということになる。しかしよくよく考えれば、少額で夢のように儲かる金額の当たりをゲットするのは、夢に近いようなほとんど有り得ないことだと気づくことだろう。
 サラリーマンの現役時代、宝くじ関係の仕事に携わったことがあるので、ここらあたりのからくりは承知していた。私も1万円ほど(当時若かったので私としてはかなりの金額だった)宝くじを買ったことがある。結果は、4000円ほど戻ってきた。奇しくも当せん金の比率に合っていたので、自分なりになるほどなぁと納得したが、それ以来くじは買っていない。
 平成28年、栃木市役所に年末ジャンボ宝くじ2000枚(購入額60万円)の寄付(当初は匿名)があった。当たったお金は前年に起きた大豪雨災害の被災者に使って欲しい、とのことだった。結果は12万円の当せん金だった。うーん、確率的には40%になるはずだが、購入額の母数が小さかったからか、残念ながらそこまでのパーセントには届かなかった。
 宝くじは、競輪・競馬などの公営ギャンブル、パチンコより買う方の分が悪い。胴元だけが儲かる賭けと言ったら言い過ぎだろうか。考えてみれば、40%もの利益を上げられるパチンコ屋など企業としてある訳がないのである。
 そんな不都合な事実を教えたとしても、みんな懲りずに夢を見たくて宝くじを買う。テレビのコマーシャルにあった「買わない選択肢は無い」というのも現実なのである。

  夢を売る夢だけ買った宝くじ   博史

 



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愚者の税金”にコメントをどうぞ

  1. くみ on 2021年3月21日 at 9:12 AM :

    私も 夢を買っています💕

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