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 小学校卒業(昭和44年3月)の記念樹はコブシ(辛夷)とマンサク(金縷梅)だった。いずれも名前がおもしろいので、当時みんなで笑った。コブシは拳、マンサクは万作(おじいちゃんの名前みたい)を連想したのである。どんな花が咲くかはもちろん知らない。小学生にはそんなことはさして興味もない。植えた場所は、国旗掲揚台の近くだった。
 娘が同じ小学校に入学し久しぶりに母校を訪問した。30年近く経っていた。国旗掲揚台付近にコブシとマンサクを植えたので、その辺りを探したが、それらしき木は見当たらなかった。思えば、毎年2本も卒業記念の植樹をしていたら、校庭はそれらの樹木だらけになってしまう。いつか何かの時に処分されても、それは仕方がないことだろう。
 コブシという木がどういう花を咲かせるのかを知ったのは、千昌夫の「北国の春」がヒットした頃だった。その歌詞にコブシが出ていたので、その時に調べてどんな花かを覚えた。その後、職場の庭の片隅にあった大木がコブシであることも分かった。40歳過ぎてからのことである。
 マンサクは「まず咲く」が訛って命名されたという説があることも知った。これも40歳過ぎていただろう。そして春先どのように花が咲くかも理解した。
 コブシとマンサク、この二つはロミオとジュリエット、安寿と厨子王みたいに、私の心の中ではいつもくっついている樹木なのである。



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