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 国の方針として自粛をしつこく言われ、私の巣ごもり生活も少し板に付いたようなところもあるが、やはりお昼にどこかの旨いラーメンを食べに行くくらいの外出行動をとらないと、精神的に蕁麻疹ができるくらいの苦痛を覚える。
 巣ごもりを続けていると、ブログの作業が結構捗る。今日一日何にもすることが無いなぁ、と嘆いていても、パソコンに向き合ってスイッチを入れれば、いつの間にかブログの画面を開いている。開くと、自ずとキーを叩きたくなってくる。言葉を紡ぎたくなるのである。
 定期的に顔を合わせている文芸仲間に会えない、毎月やっている川柳の合評会ができない。このストレスも相当のものである。再開したら、みんな感激して精神的に爆発しちゃうんじゃないかと想像したくなる。というか、当の私が一番そうなってしまうかもしれない(笑)。
 このまま、自粛生活がずっと続いたら経済活動はとんでもない方向に行ってしまうことになるだろうが、人生の先が見えている年金生活者の立場から考えると、巣ごもり生活をこのまま続けていてもまんざら悪くはないかなぁ、という気持ちも少しある。 人生のピークを過ぎて高齢者の仲間入りをするような年齢になると、こういう世の中の停滞と自分の精神が何となく嚙み合っているような気がするのである。
 成長とか進歩とか、そういった未来に向けた概念が段々他人事のようになってくる。少なくとも私の人生においては、成長も進歩もとうに終わってしまっている。もう時代に追いつけなくなっていることはよく自覚しているつもりなのではある。そういう心境になってくると、巣ごもり生活も意外と悪くはない。パソコンの画面とやたら向き合うというのも、ある意味で自分や自分の過去との対話になる訳だから、飽きるということはないようである。



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