先日、中学時代から付き合っている悪友の一人が我が家にやって来た。久し振りの対面なので、お茶を飲みながらいろいろと世間話をした。話しの流れで、今度何人かの友人と連れ立ってどこかの温泉に行かないかと誘ってきた。
その悪友は会社を経営していて毎日忙しく、年に数回行く家族旅行や社員旅行で温泉に浸かることを楽しみにしている。そのために日々頑張って働いているのだと言う。偶に気分転換を図ってのんびりと寛ぐことが生きがいのようなのである。
それを中学時代のクラス仲間とやりたいというのである。別にこだわりの温泉地はないが、ホテルは貸切風呂があるところがいいと拘った。個室になっている湯船は最高だと絶賛する。そんな贅沢なところに私は行ったことがない。別に貸切でなくても落ち着いて湯に浸かれるならば、大浴場タイプのでもいいのではないかと言ったら、何とそれ以外の温泉には入れないと悪友は宣う。そこまで言うのか。さすが会社の社長として稼いでいる人間の価値観・金銭感覚は凄い。1泊2食で何万円もする貸切風呂付きの部屋は、私のような年金暮らしの身にはとても贅沢であり、そこまでお金をかけたくないと笑いながら私は答えてその場は終わった。
私はあまり旅行などしないが、温泉地のホテルに1泊か2泊で行き、それでそもそもどれくらい身体が休まるのか、健康的になるのか改めて考えてみた。
温泉へ入る際に必ず目にするのは泉質と効能の説明書きである。お湯に浸かりながら、何気なく眺めて読むこともある。持病への効能がどのように表れてくるのか、私はかねがね気になっていた。
湯治というのがある。Wikipediaで調べると「湯治とは、温泉地に長期間(少なくとも一週間以上)滞留して特定の疾病の温泉療養を行うもの。日帰りや数泊で疲労回復の目的や物見遊山的に行う温泉旅行とは本来区別すべきである」と説明されていた。
湯治なら分かるが、1、2泊程度で持病が治るはずはないだろう。温泉に浸かるのは気持ちよいものだが、大方の宿泊客はその後の夕食や宴会が楽しみで温泉へやって来るのである。これが本音であろう。もちろん日帰り入浴というのもあるが、その後に自宅へ帰っていつものように食事をとる人はあまりいないのではないか。温泉だけが楽しみということはないだろう。
ポリフェノールがたくさん入った赤ワインは心臓病のリスクを下げる。これはかつてメディアで紹介されて話題になったことである。フランスのどこかのワイン産地では、心臓病で亡くなる人が少ないということも報じられたことがある。そこから、居酒屋で生ビールの次は赤ワインを注文する客が増えたとかいう話しも聞いたことがある。しかしそのワイン産地について詳しく調べると、ワイン造りに従事している職人たちが、夕食の時などに安い赤ワインを毎日少しずつ飲んでいる場合にそういう傾向が見られたということであった。偶に赤ちょうちんで赤ワインを飲んだからといって心臓病への効果がある訳ではない。
うーん、温泉の効能と赤ワインの効果は似ていると言えるだろうか。温泉ホテルへ泊まっていくらいいお湯だったとしても、食事が大したことなかったらかなりがっかりする。風呂と食事とどちらが大事かというと後者なのが本音になるのではないか。
温泉旅行好きの人、偶に赤ワインを飲む人に対して興醒めさせる話題を持ち出してしまった。まっ、私は何につけ冷ややかに物事を捉える人間なので、何かの道楽でそれを極めようとしたり、のめり込んだりすることはほとんどない。強いて言えば、川柳とこのブログぐらいが当てはまるだろうか。いずれもお金はあまりかからない。いや、ブログは有り難いことに無料で書かせてもらっている。
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