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 3年前の春、関西の方に嫁いだ娘に女の子が生まれ、翌年お雛様を買ってやって送った。社宅に住んでいるので、あまり大きなものは要らないと何度も言われていたので、人形店で小振りな親王飾り(三人官女も付いていた)のお雛様を選んだ。実は、我が娘も生まれた時に同じような親王飾りを買ってもらい、私が毎年物置から持って来て、娘が高校を卒業して家を出るまで必ず飾り付けしていたのである。
 ここでカミングアウトすると、私は柄にもなくお雛様が大好きである。三つ年上の姉がいるが、昭和30年から40年代半ばまで御殿飾りのお雛様を母親が毎年飾っていた。男雛・女雛の他に、確か三人官女と右大臣・左大臣が付いていた。お人形もいいが御殿の形が妙にリアルで、子供心に本当にお人形がこのお屋敷に住んでいるような気がしたのである。
 部屋がいくつもあるような大きな家に暮らしていれば、ゆったりと段飾りを飾ることができる。それは豪華で見応えのあるものになるだろうが、私は子供心に、人形が段から落ちそうな気がして不自然な印象を持っていた。それに、高いところにあるお人形の上から目線も少し不気味であった。
 5月の端午の節句には、毎年私のために兜や幟を飾ってもらっていたが、お雛様の方が夢があってそっちの方がいつも楽しみだった。
 娘が小さかった頃、クリスマスプレゼントでシルべニアファミリーを買ってやったことがある。建物の中にいろいろな家具とか小道具を付けるものだったが、親の方が接着剤を使って一生懸命に作り上げたのを憶えている。大変な作業であったが、出来上がると結構おもしろくて私の方が夢の世界に入ったような気がした。
 建物や部屋の中という舞台にいる人形というのは、本当に想像をかき立てるものである。



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お雛様大好き!”にコメントをどうぞ

  1. take on 2021年4月3日 at 9:58 PM :

    いつもお世話になっております。
    2年目スタート、おめでとうございます✧٩(ˊωˋ*)و✧

    いろんなことを教えていただくブログ、
    一読者として楽しみにしています☆

    お人形遊びはリカちゃん、バービーの着せ替えにはまりました^^

  2. 神山暁美 on 2021年4月5日 at 10:09 AM :

    最近読んだ小説にお雛様が出てきました。五段飾りは下のほうに「雛の小道具」を並べます。昔は娘が嫁ぐとき嫁入り道具と同じ雛形(雛道具)を持たせたとのこと。嫁いでも持参金と嫁入り道具は死ぬまで女性の財産。たとえ四十歳、五十歳で、離縁されても、持参金と嫁入道具は持ち帰る。男が質流ししたり壊したりすれば「雛形」を参考に同様のものを作って返してもらう。
    嫁入り道具と同じ「雛形」は飾るものではなく、作り直すための模型だった……というお話に、感動したのを思い出しました。

    • 三上 博史 on 2021年4月5日 at 11:25 AM :

      ありがとうございます。勉強になります。
      またお会いする時、いろいろ教えてください。

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