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 私は、視聴率がそれほど高くない地味なテレビ番組が好きである。その中の一つであるNHKの「課外授業 ようこそ先輩」はよく観ていた。
 Wikipediaで調べると、平成10年に始まって平成28年に終了している。私はいつも録画予約して好きな時に観ていたが、この番組のおもしろさに本格的にはまって見始めたのは平成13年頃だったと記憶している。
 どこがおもしろいのか。それは登場する小学生(中学生も偶に出ていたが)の真剣な眼差しにいつも惹かれていたからである。
 自分のことを振り返って、小学時代や中学時代のそれぞれにどんな自分でいたかを偶に思い起こしたりすることがあるが、それはやはり大人になってからの視点で回想しているから、どうしても当時の心境との微妙な齟齬が生じている訳である。自分に都合のいいように歪めて記憶していたり、現在の大人の感覚を当時の子供の自分に投影していたりするから、本当の自分は実際にどう考えていたか、何に悩んでいたかについてかなり怪しいところがあると言えるだろうか。
 この番組の子供たちの表情を見ると、自分も間違いなくこれと全く同じような時期があったのだと改めて思い返せるのである。
 もう元に戻ることは決してできない子供の頃、今から思えばやり直したいことがたくさんあった。でも、やり直せなかった当時の自分がいたから今の自分が存在するのである。この自己認識の揺れを死ぬまで持ち続けることだろう。
 どうして「課外授業 ようこそ先輩」は終わってしまったのか。人生をとうに折り返している私にとって最高の番組だったと改めて思う。



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