渡辺遊石川柳句集。

第一章 団子虫
ご祝儀は次は呼ばれぬ額にする
時々は反対側で視る将棋
証拠ならもう胃袋で溶けている
時々は吠えて姿を変えてみる
擽ってみんな味方にしてしまう
第二章 埴輪の目
チャンネルを回すと嘘をついている
人間を見詰め続ける埴輪の目
どうしてもプラスにしたい統計値
始まりはたった一つのイイネから
お言葉ですがと器を確かめる
第三章 道具箱
だとしても谺が本音言いたがる
敵がいるなんて幸せなんだろう
痛かっただろうな丸く削られて
夕焼けが昔話をして困る
天命が下りてくるまで遊ぶ石
遊石氏は川柳の道に入ってまだ五年。
精鋭作家川柳選集に次いでの「石の聲]発刊となった。
その雅号の通り彼は囲碁もやる。それも並みの打ち手ではない。
静岡県選手権者にもなった実力者。
毎日、碁石を持たない日はないのではないか。
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