やり残してこそ人生とは言うが
やり残しのある人生こそ、素晴らしい人生だ。職場では元同僚が残した資料、冷蔵庫には使い古しの野菜。だがきれいに使いきろうと思うな、無駄の排除ばかり考えていると大事なものを見失う。人生は誰でも途中で終わるのだ。ぴたりと収支が会うことなど無い、切な過ぎるが真実である。そう考えると、残り僅かな余生を何となく...【続きを読む】
大人しい金魚さりげなく視野に置く
派手で豪華な尾鰭を付けている金魚が、ゆったりと泳ぐ。我が家に来て何年になるだろう。餌を貰う時だって焦って、口をパクパクさせてはしたない所作は決してしない。タイミングよく鼻先きに来た餌だけを吸い取る。人生で教わることが多いから、彼女から目が離せない。
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薬飲むために三食ちゃんと摂る
主客転倒だが、こんなことから健康が徐々に快復することもありそうだ。毎食後飲む薬はメリケン粉でも、そのために三食きちっと摂る食事が決め手となる。目的を目指して努力する、結果は思いも掛けぬ所から生まれるのは世の常で、本人がその事に気付いていない方が幸せ度は高いとは、行きつけのお医者様の独り言。
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枕詞か真摯に重く軽く言う
最近のニュースやレポートで何時も聞かされる「真摯に受け止めております」「重く受け止めております」とまるで、枕詞のように軽く宣う。中にはその立場にない人までもが「真摯に、重く受け止めてくれる」勇み足もあり、白々しいセリフである。
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生きるのも苦しきことも同じ明日
見えにくくなった明日。何も視力が衰えたわけではない。聞こえ辛くなった幸せ、何も難聴になったわけではない。それ程に明日の絵が見えにくくなったと言うのである。個人差はあるが、今日の情景からして、結構身に詰まされるものがある。今日を生きるという事は、明日へつなぐことで、真っ暗闇かも知れない明日を凌ぐことで...【続きを読む】
ともかくも1mmでいい足の先
今回のワールドカップから採用されたBMR方式。三苫選手のつま先1mmが日本を勝利に導いた。公平や平等を尊ぶなら、スポーツも全てに導入しなければならない。汎用性の広い参加人数や、裾野の広さなどから導入が進んでいくだろう。1mm、0.1secの勝負が明確になる。「マラドーナの神の手」など夢物語である。審...【続きを読む】
手枷足枷切ってボールを弄ぶ
エースになればなるほど、相手チームから徹底的にマークされる。ときには、二人三人に囲まれる、そのマークをドリブルで搔い潜り、あたかもボールを弄んでいるかのように、相手陣内を縦横無尽に駆け巡る。相手の裏をかく、体力も走力もそして頭脳も必要とされる。理想がさらに理想を呼ぶ、実力の上に芽生える人気と共に名声...【続きを読む】
眉きりりああ人生のど真ん中
晴れてワールドカップの審判員の一人に、日本人が初めて選ばれた。しかも女性である。ひとつの誤審がそのゲームを左右し、国の威信にも影響するだけに、恐いような責任を背負っている。確かな眼力に加えて、近代サッカーは、攻守の切り替えが早く、男子選手と一緒に走る体力が要求される。主婦でもある彼女には家族の協力と...【続きを読む】
エリートもあずらなんだら生きられぬ
「あずる」は北海道と山口など中国地方の一部で使われる方言で「手こずる・持て余す」の意。国を挙げての四年に一度の祭典。その名誉を背負ってピッチに立つた者が得る名誉。そのスーパースターが凌ぎを削って戦う。並大抵の精神力では生き残れない。程度の差こそあれ、サッカー以外の世界にも通用する言葉かもしれない。
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ひとりづつ処刑をされるPK戦
今回のワールドカップは延長戦でも決着がつかずPK戦にもつれ込んだ試合が沢山あった。日本もPK戦で涙をのんだが、日本の場合は、選手が自主的にPK戦を申し出て挑戦したという。最初に手を挙げた選手の勇気を讃える後日談もあった。観客が掲句のような目で固唾をのんだのは、所詮素人のせいだろうか。
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仔猫のようにトロフィー撫でているメッシュ
ワールドカップの世界一に挑む世界中の猛者たちの中で、その幸運に浸れるのは、世界で僅かな人数で、しかも四年に一回きりである。その中のひとりメッシュが掴んだトロフィーをまるで仔猫を撫でるように何度も愛しみながら撫でまわしている映像が世界中へ流れた。何とも印象的なシーンであった。世界中でその技術の秀逸さは...【続きを読む】
期待ほど心変わりをしない国
見違えるような活躍をした国がある一方で、期待されながら、贔屓の引き倒しになった国もある。その中のひとつに開催国のカタールがある。ワールドカップ史上で、最速で敗退したという。新記録を残して会場から消えて行った。
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この次へ気張りなさいと秋の雲
日本のイレブンも健闘虚しく決勝トーナメントの初戦で、涙を呑んだ。若いホープも全力の限りを尽くして、誰憚ることなく清々しい涙を零している。若いエースには、まだチャンスが何度でもある。この次のチャンスに今日の経験を生かして「気張りなさい」と秋の雲が励ましている。若い涙は必ずエキスとなって、明日の君へ大切...【続きを読む】
かろうじてはみ出さぬように理性眉
頂点に立てるのは、世界中でただ1チーム本命と目されて、自他ともにその道を歩んできても、実力だけでは御し切れないこの世界のストーリー。人生最後のチャンスに賭ける世界のエースが敢え無く涙を飲む。原因はいろいろあってもじっと我慢が眉を濡らす。同僚がその涙を拭う、感動の場面であった。今月はワールドカップシリ...【続きを読む】
月は戻ったがまだ欠けている私
今世紀最後の皆既月食を経て、眼裏に赤味がかった朧月が残っていて、脳裏から離れないという者もいる。あの夜から、なかなか立ち直れないでいるという。月食と体調の不具合に関連性はないものを、傷の深さを噛みしめているようだ。素早く立ち直ってくれるのを祈るばかりである。とりわけコロナ禍で外出もままならない時間が...【続きを読む】
屋ぬちでも運動足りるもの忘れ
冷蔵庫の前まで行ったら何を取りに来たのか物忘れして、また用事を思いついた所まで舞い戻る。元の場所に戻れば、ずっと前から探していた道具がふっと見付かる。もう冷蔵庫のことは、頭から飛んで消え、先日来の継続作業に没頭している。
全くの私事ではありますが、今年から可能な限り、金曜日にブログの更新を心掛けたい...【続きを読む】
どこを切っても男の芯が逸れている
最近は、マスクも屋外では原則着用不要と言っているが、市民は外さないのか、外せないのか。他人に迷惑がかかるから外せないのなら尊い。習慣になっているとしたら、なお凄い。しかし、何かが足りないような気がする。通念や習慣の奴隷になって法制度を遵守しながら暮らすことに盲従し、何も考えないことを恐れている。国防...【続きを読む】
ことばとはにれかむ新子まだ側に
最近、川柳の世代交代が進んで、信号無視に近い句も、堂々と活字に残っている。一旦停止を無視するどころではない。標識の見方さえ覚束ないようだ。まあ、誰でも同じ道を歩むのではあるが、根本的に違うのは、後フォローが無い事で、交通違反の罰金とまでは行かないまでも枷が無いからである。「句会は掟である。強者の都合...【続きを読む】
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